COLUMN

コラム「社長の給料まる見え日記」

2016/11/24

【vol.425】上司のあたりまえ。新人のあたりまえ。

上司のあたりまえと部下のあたりまえの違いについて、意識したことがありますか?!

世代が違えば常識も違う。
頭では理解しているつもりでも「具体的に、どう違うのか?」ということには、気づけていないことが多いものですよね。

弊社では合同社員研修を主催しており、参画企業へ研修後に訪問。
「フィードバックミーティング」という会議を行っています。
このとき「当たり前の違い」に遭遇することがあります。

ミーティングは、受講生とその先輩・上司に集まってもらい
1.研修内容のふりかえり
2.受講生の気づき・目標設定の報告
3.上司からのアドバイス
という流れで行います。
たとえば新人研修で講義をした「行動科学」という内容について、ふりかえりを行った時のこと。
(行動科学とはひとことで言うと「成功も失敗も“行動の積み重ね”の結果だ」という考え方です。)

「やるべきことをやったから、うまくいった。」
「確認しなかったから、手順を省いたから、失敗した。」
と、行動に着目した方が仕事の精度を上げやすい。
だから「やる気を出して頑張る!」のではなく「何をどう頑張るか?」にフォーカスしましょう、と。

この内容について説明をすると、上司や経営者は不思議な顔をします。
「え?モチベーションと仕事を分けるのは当たり前でしょ?!」
「なぜ、わざわざそんな内容の講義をするんですか?」etc.

ところが若いうちは「頑張ったからうまくいった」「やる気がなかったから失敗した」
と、結果を行動ではなく、やる気と結びつけて考えがち。
そして新人はモチベーションのコントロールが上手くないので、仕事に影響を及ぼしてしまうのです。

仕事のできる上司にとっては当然の常識が、部下にとってはそうではない。
そうした“相手にとっての常識”を受入れることは簡単ではありません。
しかし少なくとも気づくことができれば、相手を理解する糸口になりえるのです。

《まとめ》
自分の常識は他人の非常識、かもしれない。
あたりまえを疑ってみよう。

 

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