COLUMN

コラム「ズキュン♪通信」

2018/02/08

【vol.481】社長の給料まる見え日記⑼ 〜正社員を手放す〜

2月3日に、キングコング西野亮廣さんを招いて「キャリア×革命」という大学生向けのイベントを行いました。
協賛企業集めや、学生500名の集客など運営は全てインターン生たちが行なってくれました!
が、その中で1人だけ、社会人のS君がプロデューサーとして動いてくれました。

S君はブレスカンパニーの元社員です。
新卒で入社して2年ちょっと働いてくれていたのですが、咋夏、組織体制変更を発表したタイミングで「退職したい」と言ってきました。
理由を聞くと「とりあえず正社員を辞めたい」のだと。
かといって、転職する気もないし、起業してやりたいことがあるわけでもない、というのです。
「正社員という枠組みから外れてみたい」のだと。

よく意味も分からないし、みな心配して「せめて次を決めてから辞めたら」とか「3年は働かないと履歴書が汚れるよ」などとアドバイスしましたが、聞く耳を持ちません。
結局退職してしまいました。

私としては新卒から育ててきて想い入れも強かったし、見捨てられた感もあり、正直かなりショックでした…。

ところが3ヶ月ほど経った昨年11月。
彼とイベントの話をしている時にプロデューサーの役割を打診すると、引き受けてくれることなったのです。
ただし社員として復帰、ではなく、業務委託としての契約です。

驚いたのはそれからの仕事っぷりです。
前さばきで仕事を進めるし、責任感が違う。
たった数ヶ月前、社員だった時とは別人のようです。

なにがあったのかを知りたくて聞いてみると、こんな“名言”が返ってきました。

「ハングリーになってみて初めて、ハングリー精神の意味が分かりました」

彼は退職後、転職もせずバイトもしていなかったので、金が底をつきかけていたらしく(笑)
文字通り“ハングリー”な状態になったそうです。

「社員だった頃は、毎月給料をもらえることも、仕事があるのも“当たり前”になっていた」というS君。
イベントで学生500名を有料で集めるのは至難の技でしたが、チケットを完売できたのは彼の活躍なくしては無理だったでしょう。

彼は報酬が全く割りに合わないくらい、連日連夜仕事をしまくってくれました。
(その間こちらから指示したことは一度もありません)
にも関わらず、イベント終了後には「本当に勉強になりました!!ありがとうございました!!」とお礼を言われ…。
なんと素晴らしいスタンス!(笑)

一般的には、S君の「やりたいことは決まっていないが、とりあえず辞める」という行動はナシです。
しかし彼は正社員という立場を“手放す”ことで、結果的に会社に居続けるよりも、遥かに成長しました。

このことは何を意味しているのでしょうか?

奇しくも、西野亮廣さんが講演でこんな話をしていました。
「やりたいことが分からない。いろんなことに興味があるから決められない。
そういう若者は“未来型”の人なんです。
この変化の激しい時代に、一つのことに絞る方が無理がある。
だから興味を持ったことはどんどん手を出した方がいい」

これから“未来型”の若者が増えてくるとしたら・・・
若手人材の定着を前提とした組織づくりを、見直す必要があるのではないでしょうか。

 

《まとめ》
人の成長=組織の成長。
“人の成長を最大化する組織づくり”が、いままでになく問われている。