COLUMN

コラム「社長の給料まる見え日記」

2018/02/15

【vol.482】社長の給料まる見え日記 ⑽ 〜賞与を“まる見え”してみた〜

賞与を誰に、いくら支払うか?
みなさんの会社ではどのように決まっていますか?

ブレスカンパニーでは今までは私が決めていたのですが、今回初めて「私以外のメンバーで決める」ということをやってみました。

基準となる原資(総額)を共有し、自分自身も含めてどのように配分するか、一人ひとりに考えてもらったのです。
配分の基準も、各自で考えてもらいました。

理由は、自分で考えて決めたほうが、当事者意識や納得感が高まるのではないか?
と考えたからです。

均等配分がいいという意見もあれば、スキルに加えて“コミット度合い”を加味してはという意見。
自分は要らないという人もいました。

ところが・・・
あるスタッフから
「モチベーションが下がりました。」と。

ど、どうして???

私としては想定外の反応です。

 

なぜかと聞いてみると・・・

「評価が賞与額というお金に直結してしまうところに、違和感があります。
ほかの人の評価を考えることも面倒だし、周りからの評価のされ方も気になるし、いろいろとややこしいです。」

う〜ん、なるほど。

人を評価する。相手から評価される。それがお金で明示される。
これって考えてみると、出世志向が強い人が集まるヒエラルキー型の組織ならば、盛り上がりそうなやり方でした。
そうじゃない組織にしたいと思っているのに、どこか“昭和”な思考を手放せていませんでした。

 

そもそも、この半期は利益が出ていないのですが「でも賞与は出したい!」という私のわがままがありました。
『多少なりとも賞与があった方が、喜んでくれるはずだ』という思い込みがあったのです。

でもそれって、押し付けがましい経営者のエゴだったかなあと。

もしやるなら「“賞与”をどう考えるべきか?」という本質的なテーマから話し合いを始めればよかったかもしれないし、「お金ではないカタチでの、半期の評価や表彰方法」について考えればよかったかもしれません。

いろいろと反省です・・・。

 

《まとめ》
「賞与」「評価」に経営者のエゴがにじみ出る。