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2018/03/15

【企業訪問レポート】〜株式会社 大賀薬局 編〜

【福岡を代表する!老舗ベンチャー薬局!!】
 企業訪問レポート 〜株式会社大賀薬局〜

こんにちは!たまちゃんこと北九州市立大学3年の中原瑶貴です!
今回は、キャリア革命当日に企業プレゼンステージで堂々たるプレゼンをしてくださった株式会社大賀薬局様(以下、大賀薬局)に訪問し、大賀社長と若手の大坪さんにお話を伺いました。

【創業者は14歳】
たまき:お忙しい中、お時間をいただきありがとうございます!!よろしくお願いいたします。昨年9月に社長に就任されたと伺いました。100年を超える会社を引き継がれた社長の会社にかける思いを教えてください!

大賀社長:1902年に創業し、今年で116年目を迎えます。これまで、大賀薬局は様々なことにチャレンジしてきました。創業当時は大賀商店という商店からスタートしました。創業者の曽祖父は当時14歳で起業しました。14歳の時に創業したいと思いますか?

たまき:14歳・・・中学2〜3年生の時にとても考えられないです!部活に熱中していました(笑)

大賀社長:そうですよね。その頃に曽祖父は3人の従業員で、薬、化粧品をはじめ、酒、米、タバコ、食料品、衣料品と何でも揃う品切れのないお店として100坪もの広さで営業していたんですよ。歴史に関してはHPに詳しく書いていますが、カバン店などを経て、九州で初めてドラッグストアをつくりました。そして、日本ではまだ馴染みのなかった医薬分業の道を切り開いてきました。また、福岡初の365日24時間営業の調剤薬局もオープンさせました。

※今の大賀薬局への道のりを描いた見ごたえたっぷりのドキュメンタリー動画はコチラ!
http://www.ohga-ph.com/info/info_detail.php?seq=53

たまき:病院で診察してもらい、薬局で薬を受け取る。今では当たり前のことのようですが、苦難を乗り越えて創り上げた「当たり前」だったのですね。ドラッグストアも私たちにとって当たり前の存在ですが、九州では大賀薬局が初だったんですね!

大賀社長:その時代に必要とされ、またこれから伸びていくであろう事業に、しっかりとチャレンジしてきたからこそ、今があります。

【壮大な国家課題にチャレンジする】
たまき:そんな大賀薬局はこれからどうなっていくのでしょうか。

大賀社長:これまで様々な挑戦をして来た結果、ドラッグストア事業と調剤薬局事業が残ってきました。これからの時代は人口減少という背景を踏まえ、新たな挑戦をして行かなければならないと思います。日本の人口は2300年には2,000人になるとも言われています。そのような状況がある中、私自身を考えた時に仮に70歳を一つの区切りとして、残されたその区切りまでの期間は35年程です。40代・50代・60代、それぞれどのような状態でありたいかを考えています。私が70歳を迎える2050年には、人口は8,000万人程になるでしょう。その時代に何が必要で、何がなくなっているのかを常に考える必要があります。調剤等は機械化され、新たな薬の配達方法も出現していることでしょう。その時、わたし達がやるべきことは、高齢者の方に向けてのサービスだと予測しています。そしてこれからは「モノのお届け」ではなく「コトのお届け」に注力する必要がある私は考えています。

たまき:モノを売るのではなく「コトを届ける」とはどういうことでしょうか?

大賀社長:ドラッグストアは物販店と思われがちなのですが、本来の役割は「ソリューションの提供」だと考えています。医者の仕事も、体の悩みを解決してあげるという点では同じです。しかし、大きく違うことは医療費です。病院に行くと、私たち患者は医療費の3割を負担し、国は残りの7割を負担します。国の医療費負担額は40兆円、日本の国家予算は98兆円に落ち着くと言われていますが、年々増加していっています。この予算に対して日本の税収は55〜56兆円です。一昔前と比べて持ち直したとはいえ、税収が国家予算を下回っています。そこで、私たちは国の医療費負担の減少という面から、国家の財政問題に対してもアプローチしていきたいと考えています。

たまき:なるほど。増税の裏にはそのような背景があるのですね。

大賀社長:私たちの負担は3割ですから、体に不調があれば病院に行きますよね。病院に行く=国に負荷をかけている、このことを国民は自覚する必要があります。私は日本の医療財政を立て直すために、薬局やドラックストアが活躍できるのではないかと考えています。薬剤師や管理栄養士が活躍することで、病気になる前に予防する。まさしくこれが「コトの提供」だと考えています。病気にかかる人の約4分の1が生活習慣病によるものです。つまり、4分の1の人は病気にかかるはずのなかった人たちで、その人たちの医療費を国は負担しなければなりません。生活を自分自身で整えて行くというのは、難しいものです。ダイエットも1人でやるとなかなか続きませんよね?

たまき:そうですね。なかなか続きません。

大賀社長:「生活を整える・習慣化する」ということを、薬局やドラッグストアのスタッフが一緒になり取り組んでいきたいと考えています。私たち大賀薬局は福岡に多数の店舗を構えています。そこで専門スキルを持ったスタッフをしっかりと育て上げ、それを活かしてお客様や患者様の望む健康な体や美しさへと導いて行こうと考えています。これは「人」だからこそできる仕事です。インターネットに情報が溢れる昨今、それによって自分が病気だと思い込んでしまう方もいます。ぜひ大賀薬局に気軽に相談に来ていただけるようになればと思っています。また、これから店頭に足を運ぶことが難しい高齢者の方に向けてのお届けサービスもやっていきます。さらにオフィスで働くビジネスパーソン向けの食のサポート事業を新たに始めようと考えています。具体的には健康を維持することに特化したお弁当やレトルトパウチの宅配を始めます。


たまき:薬局やドラッグストアが私たちの健康をサポートしてくれる存在になるんですね!素敵です。

大賀社長:ドラッグストアは診察料を頂きません。国の医療費をかけずに、無料で自分の健康を確かめることができます。お客様の情報をクラウドで管理し、サポートをして行く体制も、今整えています。これからのビジョンは、健康や美を求める人のインフラになっていくことです。なので、薬局・ドラッグストアで国内 No.1を目指すのではなく、あくまでも地域の方のインフラになることを目指します。具体的にいえば福岡で「大賀薬局なしでは、地域医療が回らないよね」という状態を目指します。

【自走型組織の実現】
たまき:「キャリア革命」のイベントに参加したほとんどの学生が薬剤師ではありません。その中でイベントに参加してくださることとなった決め手は、どこにあるのでしょうか?

大賀社長:私たちは地域医療のインフラとなることを目指しています。それを実現しようと思ったとき、これからの地域医療は薬剤師だけでは成り立ちません。様々なスキルや考え方を持った人間が、お客様・患者様と向き合うことが大事です。そのためには、いろんな学生さんに協力していただく必要があるのです。社内でも事業モデルの進化を目指し、取り組みを進めています。具体的には在宅医療の営業人材を8名専属で配置、社内発のイノベーションを支援する社内ベンチャー制度、新規事業チームの設置などを行っています。

たまき:確かに先ほどのデータ活用の面では、エンジニアさんなど多様な人材が必要となってきますよね!

大賀社長:本当に多種多様の職業が社内にありますし、自分で仕事を創っていってもらえたらと思います。2020年までに社員全員が自走していける「自走型組織」の完成を目指しています。社長が指示をするのではなく、社員から「これをやりたい」という声が上がってくる組織を作りたいと考えています。大賀薬局には1,200名の従業員がいます。その一人ひとりがビジョンを描き実行していけば、未来はいくらでも変えられます。私は社員の声を集めることに時間を惜しみません。実際に、ここ1ヶ月半で全社員と会うことができました。事件は現場で起きています。いかに現場から情報を吸い上げ、新たな打ち手を打っていくのかが重要です。プランをのうのうと立てているうちに、他の企業が始めてしまいます。私は鬼速でPDCAをまわしていきます!

【老舗薬局ベンチャー大賀薬局という新しい業態の実現】
たまき:大賀薬局がこれからどうなって行くのか、とても楽しみですね!

大賀社長:福岡の健康寿命を延ばしていきます!私たちは病院にとってかわろうとは考えていません。病院の機能はもちろん必要なので、病院はもっと専門的な医療を行い、ドラッグストアは医療機関にかかる前のチェック機能を担っていけたらと思っています。すでに、ドラッグストアでは簡易検診をワンコインで受けられます。完全に治らない病気にかかる前に、ドラッグストアで健康状態を確認し、亡くなる間際まで健康でいられるようサポートしていきたいと思います。それを実現するために、わたし達はイノベーションを起こし続けていきます。


【自然体で働く】

たまき:ここからは若手の大坪さんにお話を伺わせて頂きます。よろしくお願いします!今はどういったお仕事をなさっているんですか?

大坪さん:店頭活動がメインです。天神地下街の店舗で化粧品担当をしています。天神地下街はお急ぎでお薬をお求めになるお客様もいらっしゃるので、そちらの対応も他のスタッフと協力して行っています。


たまき:「薬局の役割で終わらせない」と社長さんはおっしゃっていましたが、何が大賀薬局への入社の決め手となりましたか?

大坪さん:元々はこういった仕事には興味はなく、特にやりたいこともない学生でした。「自分がこれまでやってきたことを仕事で活かせたらいいな」程度の考えで就職活動をしていました。大学の学部が理系で生物関連を専攻していたため、人の体について興味がありました。色々な事を調べていく中で、これからの時代は自分の健康を自分で管理する「セルフメディケーション」が広がっていくことを知り、知識をつけたいと思うようになりました。学ぶことにより自分自身・家族・友人といった身の回りの方達に役立てられるという思いもあり、ドラッグストア業界を志望するようになりました。その中でも大賀薬局に決めた理由は、一番自然体で仕事をする事ができそうだと感じたからです。また、長く働くことを考えた時に、女性に訪れるであろう結婚・出産のケアも手厚い事に魅力を感じたからでした。

たまき:自然体で働けると入社前に感じることができたんですね。そのエピソードを教えてください。

大坪さん:会社説明会での担当者の話ももちろんですが、入社前の課題を通して感じる事ができました。ドラックストア企業は面接前に店舗見学をする事を求めている企業が多いです。その際、スタッフの方と話していて一番楽しかったのが、大賀薬局でした。とても話しかけやすく、私の話もしっかり聞いていただける印象がありました。私自身話す事が好きなので、ここでなら接客を楽しんで自然体で行えそうだなと思いました!

たまき:実際に入社してみて、印象の変化はありましたか?

大坪さん:変わりませんでした!それは会社自体が自然体だからなんだと思います。特に取り繕うこともなく、店頭に立っているスタッフが全てです。本部も全力で店頭サポートにまわるという体制があるからこそ、特にギャップを感じなかったのだと思います。

【明日を生きる活力になる】
たまき:お仕事のやりがいは、どこにありますか?

大坪さん:私は店頭スタッフを1年半やっています。お客様に顔を覚えて頂き「また来るね、ありがとう」とお声掛けいただけたりもするので、明日も頑張ろうとモチベーションも上がりますし、やりがいにも感じています。

たまき:化粧品担当として、人の健康に対してどのような役割を担っているのでしょうか?

大坪さん:化粧品は女性にとって必須のものです。大賀薬局では化粧品担当者が介護施設でご年配の方にお化粧を施すイベントを行ったこともありますが、とても喜んでいただき笑顔になられたという話を聞きました。ひとりの女性としての生きる喜び、明日を生きる活力になっているのではないかと感じています。店頭に来てくださる方は常連のご年配の方も多いので、その方たちが元気な姿を見せてくだされば嬉しいですし、化粧品に限らず他のことでもサポートできればと考えています。

たまき:お客様に覚えていただけるのは嬉しいですよね。

大坪さん:来店回数が重なるごとにお話できる内容が深くなり、「買い物をしに来たわけではないけれど私の顔を見に来たよ」と言ってくださるお客様も結構いらっしゃるんです。こんな風にお客様とのつながりを感じることができる瞬間に、この仕事をやっていてよかったなと感じます。

【自然と親しみのある雰囲気が生まれる】
たまき:ここは他の薬局と違うな!と感じられる大賀薬局の魅力はなんでしょうか?

大坪さん:他の企業で働いた経験がないので一概には言えないのですが、お客様が来店してすぐに「〇〇どこにある?」「このあいだの〇〇は?」と声をかけてくださることが多いんです。これはこの業界としては珍しいのかなと思います。たぶん声がかけやすい、親しみのあるスタッフが多いからだと思います。そこは大賀薬局の魅力の一つですね。

たまき:研修で作られているものなのですか?

大坪さん:いえ、全くそういう研修は受けておらず、会社全体として自然とそう言った雰囲気が出来上がっています。本当に自然体な企業なんです。

【自然体で楽しく長く働ける企業を!】
たまき:最後に後輩へのメッセージをいただけますか?

大坪さん:自然体で、楽しく、長く続けられるような魅力を感じる事ができる企業さんを見つけて頂きたいなと思います!!

たまき:たくさんお話を聞かせて頂き、ありがとうございました!地元に根強い大賀薬局の魅力をたくさん感じる事ができました!

<リクルーティング情報>
・選考フロー
3月に選考スタート
個人面接2回・適性試験・作文の提出
(4〜5月には内定を出し切るそうです!)

・採用人材
自分で仕事を創っていける方