COLUMN

コラム「ズキュン♪通信」

2018/04/26

【vol.492】社長の給料まる見え日記(13) 〜Q. どうしても手放せないんですが…?〜

取引先のS社長から、こんな質問をされました。

「坂東さんの“手放す経営”にとても興味があります。でも、今は事業にかなり深く関わってしまっていて、なかなか手放すことができません・・・。」

S社長が経営するC社は、およそ150名の組織で、ある業界に特化したNo.1求人メディアを運営しています。

業績は絶好調で毎年130%で成長中。まだまだ伸び盛りな事業に加えて、新規事業の立ち上げも同時並行で進めているこの会社に “手放す経営” は必要なのか?

私は今はその必要はないと思う、とお答えしました。

S社長は32歳と若いですが、すこぶる優秀で事業推進にとても長けている方です。
一方、マネージャー層も大半が20代と若い。ですから現状では、社長が細かいところまで目配りしながら、ぐいぐいと引っ張っていくのがいいのです。

「手放す」というのは、物理的に権限や管理を手放す、という前に、概念的な要素が大きいと私は考えています。

概念的な要素というのは具体的には、
「社長としてトップに君臨し続けていたい」
「社員の面倒は全部自分が見続けなくてはいけない」
といった経営者のエゴです。

S社長は、もともとそうしたエゴが薄い方です。

雇用や介護など社会課題を解決したい。そのためにいいサービスをつくりたい。サービスを多くの人に活用してもらい、事業を伸ばし、よりよい会社にしていきたい。
本心からそう考え、地道に実践しているのです。(頭が下がります!)

そうしたビジョンを抱いて自分の果たすべき役割を全うしているのなら「手放す」ことにこだわる必要はないと思います。というか、S社長の場合はすでに「エゴを手放している」のです。

そんな経営トップに対する社内の信頼は厚く、高い業績を生み出すチームワークの肝となっていることは間違いありません。

【まとめ】
社員は見ている。
経営者が何にこだわり、何を手放したくないのかを。