COLUMN

コラム「社長の給料まる見え日記」

2018/07/05

【vol.501】社長の給料まる見え日記(20) 〜ボーナスを話し合いで決めました。〜

弊社は6月末が決算。そして賞与の時期です。

半年前、私が賞与額を決定する権利を“手放し”、スタッフに決めてもらったところ、「逆にモチベーションが下がった」と言われてしまい・・・。(※1)

同じ失敗を繰り返すわけにはいきません。
うーん、悩ましい。

前回は下記のようなプロセスでした。
■一人ひとりに、他のスタッフの分まで、基準と賞与額を考えてもらい、各自提出してもらう

■私が意見をとりまとめて調整し、決定する

ふりかえると
「同僚をお金で評価しなくてはならない」
「話し合いもなく、結局坂東が決めている」
「賞与を出すという前提が確定している」
といったところが反省点だったなあと。

「いろいろと気持ち的にややこしいし、そこまでして欲しくないかも・・・」という声が出ていました。

ですので、今回はまずミーティングの冒頭で“そもそも賞与が欲しいかどうか?”と問いかけてみました。
すると「この半期はめっちゃ忙しかったし、欲しい!」という声が。

次に“どのように(原資額の配分の仕方を)決めるか?”ということを話し合いました。

私は所用で途中でミーティングを抜けたのですが、その後はスタッフ達だけで話し合いを進めてもらいました。

その結果、皆が納得できる配分方法を決めてくれたのですが・・・
内容を見て驚きました。

内訳の中に、最近独立した元スタッフへの「ご祝儀」が含まれていたのです。(しかも結構な額!)

自分たちの取り分を減らしてでも、起業したての元同僚をサポートしてあげたいという“愛情”を感じ、グッときてしまいました。

もし私が1人で決めていたら、そういう判断はしていなかったでしょう。

なんのための賞与なのか?
どう活用するのがよいか?

賞与ミーティングは、そうしたことを考えるいい機会ですし、またどういう結論になるにせよ「納得感」というのがポイントなのだと感じています。

 

《まとめ》
「自分の方がより正しい答えを出せる」という思い込みを手放す。

※1【010 社長の給料まる見え日記】賞与を“まる見え”してみた