COLUMN

コラム「社長の給料まる見え日記」

2014/09/18

【vol.319】朝日新聞のファンでした。

私は朝日新聞のファンで、社会人になってからも、10年前に
福岡に引っ越してきてからも、ずっと購読してきました。

けれど・・・今年の7月に他紙に切り替えました。
それは、政治報道の切り口に、嫌気がさしてしまった
からです。

朝日新聞が政府に対して批判的な論調であることは
理解していますし、“健全な批判精神” は必要だと思います。

しかし最近は、不信感や不満、あるいは “否定のための
否定” のような発言が感じられる記事が増え過ぎた印象
でした。

いいコンテンツも、たくさんあるのです!
たとえば、三谷幸喜の「ありふれた生活」や、
今回話題になった、池上彰の「新聞ななめよみ」などの
コラムはとても好きでした。

また、沢木耕太郎の映画評論は、それ自体が短編小説の
ような!とても心を動かされる文章で、毎回待ち遠し
かったです。
書評欄で紹介されていた本も何冊購入したか分かりません。

考えてみると、報道欄以外の充実した紙面が読めなく
なってしまうのが惜しくて、我慢していたのだなあと
気づきました。


 “健全な” 批判と、そうでない批判はどこが違うのでしょうか?
「よりよくしていきたい」というスタンスがあるかどうか、
リーダーに共感し「支えたい、貢献したい」という思いが
あるかどうか、ではないかと思います。

先日、ある企業で “フォロワーシップ研修” をさせて頂いた
のですが、入社6年目の受講生が「社内ではイエスマンで
あることが大事だと思っていました」と話してくれました。

リーダーに対してフォロワーシップを発揮する際、
イエスマンでは不十分です。貢献力とともに、健全な批判力
が求められます。

リーダーシップとフォロワーシップ。
ふたつが両輪になってこそ、国も、組織も、相乗効果の高い
パフォーマンスを発揮できるのです。

朝日新聞社には、今回の一件を契機に、“健全な批判精神” を
取り戻してもらいたい、と強く思います。


《まとめ》
建設的な批判は組織を成長させるが、不満は自分にとっても
成長の足かせとなる。ふだん口にしているのはどちらだろうか?


※(池上彰の新聞ななめ読み)慰安婦報道検証
http://www.asahi.com/articles/ASG935H4GG93UPQJ008.html

 

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