COLUMN

コラム「社長の給料まる見え日記」

2014/09/25

【vol.320】仕事のレベルが分かっちゃう、たった一つの質問。

先日、ある企業の方針発表会に出席したときのことです。
その企業は幾つかの事業を展開しているのですが、その
うちの一つ、パチンコ事業について、
「バックトゥザサービス」という言葉を今期の目標の一つ
として掲げていました。

経営する店舗では、昨年、玉詰まりのトラブルがよく
起きていたそうです。
詰まると社員が呼ばれ、対応をするのですが、その回数が
一日数十回にも達し、スタッフ達は一日中玉詰まりの対応に
かけまわるという事態に。

しばらくその状態が続いた後、玉詰まりの原因は、機械の
ベアリングがヘタっていたということが分かり、部品を交換
して問題が解消されたそうです。

「みんな一所懸命、真面目に仕事に取組んでくれることは
とてもありがたいが、自分の仕事は何か?ということは
いつも念頭においておいて欲しい。
我々の仕事はサービス業であり、機械を直す設備屋さん
ではないのです。」

目の前の仕事に向き合い続けていると、無意識のうちに
視野が狭くなってしまうこと、ありますよね。

商品説明をすること。
打合せをすること。
資料をつくること。
果ては、就業時間に会社にいることが仕事だと思って
しまうことも少なくありません。

イソップ童話に「3人のレンガ積み職人」という話があり
ますが、それも同様の気づきを示唆してくれます。

『炎天下に、レンガを積んでいる三人のレンガ積み職人の
そばを、旅人が通りかかった。
旅人は、それぞれ三人のレンガ積みに
「あなたは何をしているのですか?」と尋ねた。
職人の答えは三者三様だった。

一人目の職人は、辛そうに「私は親方の命令で、
レンガを積んでいるんだ。」と答えた。
二人目の職人は、少しだけ元気そうに「私はレンガを積んで、
壁を造っているんだ。」と答えた。
三人目の職人は、目を輝かせて「私はレンガを積んで、
歴史に残る大聖堂を造っているんだ。ここで多くの人が祝福を
受け、悲しみを払うんだ!素晴らしいだろう!」と答えた。』

自分の会社は、何屋なのか?
何のためにその仕事をしているのか?

そうした考え方の確認やすり合せは、俯瞰視点を持った
リーダーの役割です。部下の毎日の頑張りの方向がずれない
ように、気をつけたいですね。

《まとめ》

「あなたの仕事は何?」
その回答が、日々の仕事の質を測るバロメーター。