COLUMN

コラム「社長の給料まる見え日記」

2014/10/23

【vol.324】面白法人カヤック 絶好調のヒミツ

先日、面白法人カヤックの代表、柳澤大輔さん
と対談をさせてもらう機会がありました。

対談といっても、私が聞きたい事を一方的に
質問攻めにしたのですが(笑)

私が特に興味があったのは「面白い」という
ことばについてです。

坂東
「柳澤さん、面白いって人によって捉え方が
様々だと思うんですが、カヤックでの“面白い”
って、どういう意味なんですか?」

柳澤さん
「実はですね、カヤックでは“面白い”というより、
“面白がる”ことを大事にしてるんですよ。
そして、16年経営をしてきてコレだ!と思ってる
んですけどね、“面白がる”ためのポイントは、
ブレストなんですよ。」

ほほう〜!

“何を面白いと感じるか”ということではなくて、
“面白がる”という“姿勢”を重視しているのだと。

これはおもしろい!

「ブレストを年中やっていると、面白がるクセが
ついてくるんです。例えば今日、会場内はスゴい
ことになってるじゃないですか。
(※この日はイベントが開催されていたのですが、
人出がすごく多く、出店しているどのブース
にも長い行列ができていました)

こういう状態を見るとですね、僕は“どうしたら
この状態を解決できるんだろう?”という思考に、
自然となっちゃうんです。」

ブレインストーミングとは、時間内にできるだけ
多くアイデアを出すという会議手法のことですが、
カヤックでは、“会議=ブレスト”という位、毎日
行なっているそうです。

話を聞いて感じたのは、“面白がる”とは、
“ものごとを、前向きに、自分事として捉える”
という意味なのだなあと。

「ポジティブシンキング」とか「他人事じゃなく
自分事に」などは、ビジネス書でもしょっちゅう
語られているテーマです。

大事なことだと頭では理解できても、実行は
なかなか難しいですよね。

カヤックでは“ブレスト”を活用して、互いに協力
しながらポジティブ思考になる場が、日々量産
されているのです。

また、“新商品の開発”といった特殊なテーマ
だけではなく、日常の仕事の課題についても、
肯定的にアイデアを出し合いながら議論する。

そうすることによって、一人ひとりが自分の
問題として捉える習慣ができるのだなあと
思いました。

ポジティブになれ!
と言われ続けると辟易しそうなところを、
「面白がる」という言い方にすることで、
無理なく、しかし結果的に仕事にとても
重要なマインドを形成している。

面白法人カヤック。
知る程に、ノリの良さそうな第一印象からは
想像できない、真摯な、そして深く考えた
組織づくりが垣間見えてきます。おそるべし!

《まとめ》

いかにスゴい人材を集めて、能力を引き出し、
知恵を結集するか。ユニークな取組みの一つ
ひとつが、そうした組織づくりにつながっている。

※面白法人カヤック
http://www.kayac.com/

※財務データ
http://www.kayac.com/company/finance

※ブレストについて
http://www.kayac.com/vision/style/brainstorm

IMG_0225