COLUMN

コラム「社長の給料まる見え日記」

2014/10/30

【vol.325】会議の後の◯◯が業績アップの秘訣

いきなり結論ですが(笑)

会議後の “飲み会” を、とても重視している
会社があります。

社長自ら、月の半分は参加しているという程の
力の入れ様です。

どういう感じかというと、基本的に社内の会議や
勉強会は、夕刻に終わるようなスケジュールで
設定→そのまま飲み会へ、という流れになって
いるのです。

しかもユニークなのが、
「飲み会では仕事の話しかしてはいけない」
というルールが決まっている所です。

メンバー構成は様々です。
「20代の若手社員のみ」もあれば、
「幹部クラス」とか「拠点ごと」、
「若手とベテランがごっちゃになって」など。

そう聞くと「強制的に参加させられて、社員は
面白いのかなあ?」と疑問に思いませんか?

私は、思ってました(笑)

そして先日、ついにその企業・T社の飲み会に参加する
チャンスがあり、体感してみて「なるほど!」と
合点がいきました。

確かに飲み会中は “仕事の話しばり” です。
しかし内容は、具体的な業務のことというよりは、
仕事に対する考え方や、意見。また取引先との
やりとりといったこと。

つまり正確には “仕事” ではなく “仕事観” の話が
たくさん交わされているのです。

若手社員の1人が、こう話してくれました。
「業務中は “人間性うんぬん” という話って
しづらいです。
「そんな暇あったら仕事しろ」となる(笑)
でも、仕事観や人間性といったテーマこそ、
仕事には大切だと思うんです」

ふむふむ。

また新入社員は
「学生の頃は、社会人の飲み会=
“付き合わされる” というイメージがありました。
でもお酒が入ることで、自分の意見を言えますし、
様々な先輩の仕事に対する考え方が
聞けるのですごく有難いんです。」と。

なるほど!

T社は現社長が就任してから3年間、業績を
伸ばし続けているのですが
「その主因は、コンパ(社内では飲み会を
そう呼んでいます)です。」
と断言されています。

「『この会社をこうしたい』」という想いを
一番伝えてきたのはコンパの場です。
言葉のキャッチボールを重ねるのが、
最も一人ひとりの腹に落ちると思うんです。」


仕事の効率化を追求していくと、“業務以外の
コミュニケーションは無駄” という位置づけに
なりがちです。

また、メールや携帯でのやりとりが増えると、
用件以外の情報が省かれます。

自分が所属する組織が、どこに向かっているのか?
何を大事にしているのか?
共に闘うチームメンバーが、どんな人間性で、
何を考えているのか?

そういったやりとりをする機会は、昔よりも
減っている。だから意識してつくる必要がある。

T社の飲み会に参加して、そう実感しました。


《まとめ》
仕事“観”の共有。意識することで、
飲み会も単なる飲みニケーションでは終わらない。

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