COLUMN

コラム「社長の給料まる見え日記」

2015/02/05

【vol.338】鎌倉で見つけた、主体性を引き出すヒント。

町内会やPTA、業界団体、NPO etc.
会社以外でも何らかの組織で活動されている方は多いと思います。

多様な人が集まる組織の運営に悩む声も、良く耳にします。
鎌倉で活動をしている「カマコンバレー」という団体のやり方が
とてもユニークだった
ので、ここで紹介したいと思います。

カマコンバレーは
「鎌倉を盛り上げていきたい人を
支援しよう」
という取組みです。

昨年上場した面白法人カヤックなど、鎌倉に
拠点を構える企業や個人が会員となり、様々な活動を行っています。

webサイトの実績を見ると、進行している
プロジェクトの数がハンパない!

その盛り上がりが注目され、最近ではメディアでも
数多く取り上げられ、全国から見学者が相次いでいます。
(見学も順番待ちになっている程の人気!)

私が参加したのは月一回の定例会。
活動報告と、新しいプロジェクトについての議論が主たるテーマです。

私が面白い!と感じたのは
「傍観者が
出ない場づくり」です。

当日は100人近くが参加していたのですが、
運営側と見ている側と、立場が分かれるのではなく
見学者も含めて全員が関わらねばならないようになっているのです。

定例会では毎月、知恵や、力を貸してほしいという人が
プレゼンテーションにやってきます。


この日は5組。主婦のネットワークから、
なんと経済産業省まで!(まちげんきフェスというイベントについての
アイデア協力をして欲しい
という内容でした)多彩な顔ぶれです。

プレゼンテーションを聞いた後、出席者全員が、
興味を持ったグループに入り、ブレインストーミング(アイデアを出す会議)を行います。
見学者であろうと、ブレストには参加しなくてはいけないのがミソです。

そこで皆でアイデアをたくさん出した後、
全体発表。その上で、そのプロジェクトに協力したい人を挙手制で募ります。

協力者が一人もいなかった場合、カマコンバレーとしての支援はなし。
ここは緊張感が増すひと時です。

協力者が現れた場合、プロジェクトチームが
結成され、スタート!という流れです。

全員でアイデアを出し合い、やりたい人が実行していく。

やらされ感も義務感もなく、一人ひとりが
主体的に取り組み、関わっていける流れを自然につくっている。
そこが、カマコンバレーの
ユニークさなのだなあと。

学生と国家公務員とおばあちゃんとが、車座に
なって楽しげに議論している様子は、とても刺激的で、愉快な光景でした(笑)

傍観者をつくらず、楽しく巻き込む場づくり、
参考にしてください!

《まとめ》
傍観者や評論家を減らし、主体者を増やす。
地域も団体も、そして企業も、発展には
欠かせない共通のテーマ。

※カマコンバレー
http://kamacon.com/

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