COLUMN

コラム「社長の給料まる見え日記」

2015/02/26

【vol.341】シューカツ最先端レポ:恋愛結婚じゃダメですか?

みなさん、結婚相手を選ぶ時には、まず「条件」で判断しますか?
それとも「相性」や「好きかどうか」を重視しますか?

先日、そんなことを考えさせられる
機会がありました。

今春、新しくスタートする「ベツルート」
という採用サイトの「焼肉採用イベント」に参加してきたのです(東京開催)。

ベツルートというサイトの特徴は、かなりマニアックです。
就職活動する学生はまず「やりたくないこと」にバツをつけます。
(満員電車がイヤ、単純作業がイヤ etc.)

その上で、「占い」と「くじ引き」で
応募学生と企業とがマッチングされます。

その後、学生と企業(経営者)が交流をし、
仲良くなったらインターンシップなどでゆるやかに仕事体験を始めていく、
という流れです。

違和感、ありますよね(笑)

私も初めは「?」という感じでした。
しかし、よくよく考えてみると、
学生、企業双方にとってイイところをついているなあと。

まず学生側ですが、最近は『やりたいことが見つからない』という人が多い。

そういう学生でも「やりたくないこと」は思いつきやすい。
無理やり自己分析をしたり、志望動機を捻り出したりするより、
よほど自然体ではないかと思います。

そして企業側。重要な経営判断の際に
「占い」を活用している経営者って、意外と多いですよね。

「会社(経営者)との宿命が合っている人材の中から選択する」というプロセスは、
経営者によっては、とても理に適っていると考える人もいるのではないでしょうか?

この「ベツルート」という名称は「別のルート」
からきているそうです。
つまり既存の採用活動とは違う切り口での出逢い方を提案しているのです。

いま主流になっている、就職ナビを通じての出会い方は、
職種や地域、待遇などの「条件」で検索するものです。
これは結婚に喩えると「お見合い型」といえます。

一方「ベツルート」は、相性や偶然性を重視して出逢い、
お互い好きになってから、条件などを確認して採用/就職するかどうかを決めていく。
これは「恋愛結婚型」ですよね。

お見合い結婚と恋愛結婚、どちらが正しいか?
という話ではありません。
自分の好きなやり方、向いている方法を選べば良いのです。

たとえばブレスカンパニーは設立4年、社員も数名です。
お見合い結婚という方法だと、条件的に不利過ぎます(笑)ですから
当社にとっては恋愛結婚型の方が向いていると、私は判断しています。

さて、そのベツルート主催の「焼肉採用イベント」ですが…
今年3月卒業予定の学生が数十人と、企業が約10社集まっていました。

そこで「ガチャガチャ」と「占い」で学生が振り分けられ、
焼肉を食べながら交流を深めるという内容でした。

学生は、就職が決まっていない人や大学院に進学予定の人、
内定先は決まっているが悩んでいる人など様々。

印象的だったのは、高学歴の学生が多かったのと、
みな自分の考えをきちんと持っていたことです。

多様な個性を持つ若者も「面接」の場では
型にはまるため、素顔やホンネは見えません。

私は非常に豊かな交流をすることが出来ましたし、
その場で内定を出した企業もいました!

この「ベツルート」が今後採用活動の
主流になるとは思いませんが…(笑)

しかし、今後採用のあり方は、マス媒体だけではなく
様々な手法の組合せになっていくことでしょう。

《まとめ》
採用は恋愛と似ている。
そう考えれば、多様な出逢い方があってもいい。

※ベツルート
http://betsuroute.com/

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