COLUMN

コラム「社長の給料まる見え日記」

2015/04/02

【vol.346】新人に真っ先に教えたい、たった1つのこと 〜ゆとり世代ver.〜

毎年、私が新人研修で教えている、まず身につけるべきこと。
それは「可愛がられ力」です。

人は可愛がられた分だけ、相手から教わる機会、成長できるチャンスが増やせるからです。

愛読者の方はお気づきかと思いますが、この内容、3年前に書いています(笑)
が、手を抜いているわけではありません!
今回は、「 “ゆとり世代” 完全対応バージョン」をお届けします。

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 1. 話を聞く
 『本気で聞いてるぞ』という態度が大事。聞き方に全力集中。
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 2.質問する
  会議や研修、打合せの際、どんな内容でもいいから必ず質問する。
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 3.あいさつをする
  相手より先にあいさつ。相手より大きな声であいさつ。
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 4.時間を守る
  相手より先に到着。時間前に着いても相手が来ていたら謝罪する。
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新人が今日からできる、4つの行動。
項目は3年前と変わっていませんが、今年の新人には特に、1と2に注目をしてほしいと思います。
その理由は、最近のトレンドとして「反応が薄い」「質問がない」新人が年々増えているからです。

周りにそういう人が多いということは…チャンスです!
ちょっと努力するだけで、抜きん出た存在感を発揮できるのです!

2点について、もう少しポイントを解説しますね。

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 1. 話を聞く

聞く態度のみに集中しましょう。
極端な話、今はまだ、話は聞かなくてもいいです(笑)

話し手にとっては、「真剣に聞いている無表情な人」より、
「熱心に聞いているけど頭の中では別のことを考えている人」の方が、
印象は全然いいのです。だって、頭の中は見えませんから。

具体的には3点を心がけてください。
★背もたれを使わず、身を乗り出して聞く。
★あいづちを大きく。できれば笑顔で。
★メモを取りながら聞く。

真剣に聞こうとすると、態度がおろそかになります。
まずは態度の練習です。意識しなくても態度が良くなるまで、練習を継続しましょう。

そして頭の中は一つだけ考えていてください。
それは「質問」です。

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 2.質問する

質問を怖がる新人が多いのも、最近の傾向です。
「的を外した質問をするのが嫌だ」と感じているようですが、
ここは話し手の立場を学んでみましょう。

話し手は質問をされると、快感がダブルでやってきます。
ひとつめ。質問は「話し手に関心がありますよ」というメッセージです。
ですから、どんな質問であっても、嬉しいものなのです。

ふたつめ。質問は脳を喜ばせてくれます。
脳みそは、質問をされると自動的に答えを探して活発に動き始めます。
脳が活性化されている状態は、気持ちがいいのです。

という訳で、質問内容を気にする必要はありません!

「質問が思い浮かばない」という人もいますが、コツは、話を聞きながらずっと質問を考えておくことです。

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「ゆとり世代」については多くの上司が先入観を持っていますが、それを逆手にとりましょう!

この4つをマスターすれば「最近の若者とは違うね!」と上司の目に止まる確率が高くなり、可愛がってもらえる。
そして、他の新人を圧倒する成長スピードを手にいれることができるでしょう。

《まとめ》
学びや成長の機会を劇的に増やすことができる「可愛がられ力」=「愛嬌」ではない。
努力すれば誰でも身につけられるスキルである。

※【vol.196】新人に真っ先に教えたい、たった1つのこと
http://www.breathcompany.co.jp/output/2012/04/364.html

 

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