COLUMN

コラム「社長の給料まる見え日記」

2015/04/10

【vol.347】おすすめ本「愛は技術」

昔と比べて、今は女性が社会で活躍できるようになりました。
稼いだお金で自分磨きをしたり、おしゃれをして生活を楽しむことも可能です。

なのに・・・
なぜか恋愛がうまくいかない。結婚相手が見つからない。

なぜ?どうすればいい?

この本は、そんな「恋愛」「結婚」に悩む、キャリア女子に向けて書かれています。

著者は、女性経営者の川崎貴子さん。

バツイチ→子持ち再婚、という自分の体験を赤裸々に語りつつ、
類い稀な文章力で、独自の理論をグイグイと進めていきます。

この本のユニークなところは、
「いかに男性に選ばれるか?モテるようになるか?」
という受け身のスタンスではなく、
「いかに女性が“主体的に”幸せになるか?」
という視点で書かれている点です。

たしかに、女性誌などで良く見かけるのは
「愛され女子」「モテるテクニック」といったキーワード。

そして紙面では、そうしたスキルを高めた女子が、幸せな結婚生活と
ライフスタイルを謳歌している様子が掲載されています。

著者は“そんなきれいごとに踊らされるな!”と説きます。

たとえば…
現在、年収600万円以上の独身男性は、都内でもたった3.5%しかいないそうです(※)。

『そこにプラスして「性格が良くて」とか「お相手の親と同居しないでよくて」
などと言い始めたら、その数たるや未確認生命体レベル。(中略)
そんな「超レッドオーシャン」で戦うなんて、“キミたちはどれだけ勇ましい戦士なのか”と、
さらに思うわけです。』

いやあ、面白い(笑)
かといって、著者は未婚女性たちを批判している訳ではありません。

時代の変化や結婚観の変化の中で戸惑う、30代キャリア女子の“悩みのもと”を
整理し、幸せになれる方法を考えようよ、というスタンス。
愛情が文章から伝わってきます。

内容としては、
「結婚向きのいい男5つの条件」
「バツイチ・子あり」を狙うべき4つの理由」
などが、ロジカルかつ男気に溢れた?!文章で綴られていきます。

とっても面白いのですが、なんだか女性が書いてるとは思えません。

川崎さんは、私も親しくさせてもらっているのですが、
『女装おじさん、42歳』(本文より)
という表現がピッタリ(失礼!)の方。

この本は、働く女性に特化した人材サービスを手がけてきた「経験」と、
「男性脳」とを併せ持った川崎貴子さんだからこそ、書ける内容だと思いました。

対象はアラサー女性ですが、女性の部下がいる男性上司や、女性の心理を学びたい
経営者が読んでも、とても参考になるとおもいます。


『愛は技術 ~何回失敗しても女性は幸せになれる。~』
川崎貴子 著(KKベストセラーズ)

※「若者の将来設計における『子育てリスク』意識の研究」総合研究報告書

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