COLUMN

コラム「社長の給料まる見え日記」

2015/04/16

【vol.348】ピンチに陥った弁当配達のお姉さんから学んだこと

みなさんは若かりし頃、たくさん失敗をしてきたことと思います。
私もです(笑)

逃げ出したくなるような失敗をした時に、どう向き合いましたか?
また、その経験から何を学びましたか?

そうした失敗体験を、ぜひ、新人や若手社員に話してみてください。
一般論を語る研修以上に学べることが、きっとあるはずです。
リアルな体験ほど、印象に残ることはありませんから!

実は先日、そんな“リアルな失敗”を、なんと新人研修中に全員で目の当たりにする、というミラクルが起こりました!(笑)

それはお昼時のこと。
昼食にお弁当を手配していたのですが、午前中のプログラムが
終わりかけの頃、ふと届いたお弁当を確認してみると・・・

な、ない・・!

おかずとご飯が別々の容器に入っているのですが、ご飯の容器がないのです・・!

あわてて配達してくれた担当者の携帯に連絡をしてみると、

「あー!!ほんとですね!!申し訳ありません!!持っていきます!
早くても10分位かかりますが・・・!」

という返事。

お弁当は40個近くありますから、自分たちで買い出しに行く訳にもいかず、待つ事にしました。

間も無く午前のプログラムが終わり、受講生には事情を話して待つこと15分。

「本当にすみませんでした!」

と会場に駆け込んできたお弁当屋さん。
これでようやく食べれるぞ、とご飯を見てみると・・

なんと!

そのご飯たちは、自社のではなく「ほっともっと」の商品でした!

担当者の方に聞いてみると、工場からご飯を持ってくること自体忘れてしまっていたようで、
自腹で購入してきたとのこと。

機転を利かせてくれたおかげで私たちは助かりましたが、
「自分だったらどうしてただろう?」
と考えました。

ご飯だけ40個も買うのは、ほっともっとにも嫌がられそうですし、金額もバカにならない。
何より、ロゴマークがでっかく入っている商品を持参するのは、相当恥ずかしい!

昼食後、受講生にはこんな話をしました。

「ご飯を忘れるというミスはしてはいけないが、その後の対応の仕方と責任感は見習いたい。
仕事にはミスがつきもの。その際に、どう対応するかで、結果的に信頼を得ることもできるのです。

実際私は、次回も同じお弁当屋さんにお願いしようと決めてます。
なぜなら『またトラブルがあったとしても、なんとかしてくれるはずだ』という信頼を感じているからです。

新入社員のうちは、ミスや失敗だらけです。
その時に、このお弁当屋さんのように、逃げずに向き合っていきましょう。」

偶然でしたが、新人諸君には得難い経験になったことと思います。

《まとめ》
失敗にこそ、学びが詰まっている。
叱って終わりではなく、成長の機会にしよう。

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