COLUMN

コラム「社長の給料まる見え日記」

2015/06/18

【vol.357】「飯が食える男」の育て方。

先日、花まる学習会の高濱先生の講演を聞く機会がありました。

花まる学習会というと、佐賀県武雄市の小学校教育に取り入れられるなど、何かとメディアで話題の一風変わった学習塾です。

今日はその講演のテーマの一つだった『飯が食える男子が育たない』について、取り上げたいと思います。

先生いわく、その原因は母親と息子の関係にあると。

★男子はバカ。ギリギリが大好き
(どっちが狭い所に入れるか?どれだけ高い所から飛べるか?etc.)
★男児は下ネタ、下品なことが大好き。
★男子は常に今!今!今!興味があることだけに生きている。

これらの特徴は、母親を一番イラつかせるので、つい叱ったり、そういうことをさせない様にしてしまう。そうした行為が、ひ弱な男を量産してしまうのだ、と。

また、可愛さゆえに、挫折やケンカなどの経験をさせないように護ってしまう。
子供の頃に、そういった負の体験の免疫をつけさせないから、思春期の荒波に耐えられなくなるのだ。
という内容でした。(なんと日本の引きこもりの9割は男性だそう!)

高濱先生はこれに危機感を抱き、小学生の教育に20年以上携わりながら奮闘しています。
が、打たれ弱い男性をも採用せざるを得ない私達企業側は、どう対応すればいいのでしょうか?

『人を笑わせることができる人は周りを惹きつけることができる。そういう人は食うのに困らない。』
と高濱先生は言います。

ポイントは、ココだ!と思いました。

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★ステップ1★ 優しくサンドバッグ。
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まずは「打たれ強さ」を鍛える。
叱る、競争させる、過度な負荷をかけるetc.
ただし「打たれ弱さ」には個人差がある。
上司は自分の常識を押し付けず、個別に負荷を調整することがポイント。

 

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★ステップ2★ 一緒に「自虐ネタ」づくり。
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笑わせ上手とは、ひょうきんになったり、話芸を磨くことではない。
「自虐ネタ」を操れる人間になる事が簡単かつ有効。
自分のコンプレックスや欠点を、思い切って開示できるようにサポートをする。

例えば、弊社の2年目タカヤの場合。

彼は就活を一切しておらず、卒業2週間前に偶然の縁でブレスカンパニーへの入社が決まりました。本人はそのことがコンプレックスだったようで、就活生やお取引先の経営者には言い出せずにおりました。

そのことに気づいた私は「逆にネタにしちゃおう!」とアドバイス。
「就活ゼロ、内定ゼロ。なのに面白い会社に就職して生き生きと働いている。」というストーリーを一緒に考え、説明会で学生に披露!

すると学生は目を丸くして、ある意味尊敬の眼差しをもって(笑)彼の話に食いつくようになったのです。

私自身、20代の頃「弱点は人に晒した方が好かれるよ」と言われていましたが、具体的にどうしたらいいのか分かりませんでした。

自分のコンプレックスを、どうネタに変換するのか?
それを手伝ってあげるのは良い手かと思います!

《まとめ》
子育ての成果は、企業に跳ね返ってくる。
育児も社員教育も人任せにせず「飯が食える人材」の量産を。

 

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