COLUMN

コラム「社長の給料まる見え日記」

2015/06/25

【vol.358】ゆとり世代の巻き込み方!

先日、福岡大学で授業をさせて頂きました。
経済学部の「人間関係論」という授業です。

テーマは「就職よりたいせつなこと」。

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■ □■仕事が入れ替わる。■ □■

『現在人間が行っている47%の仕事が20年以内に機械によって代行される』※1
『今年小学校に入る全世界の子どもたちの65%が、将来、今はまだない仕事につく』※2
 ↓
Q.どうやって就職先を選べばいい?

■ □■企業の寿命。■ □■

今日、LINEは全員が使っている。
けれど5年前は殆ど使われていなかった。
5年後も使っているかどうかはわからない。

ビジネスモデルの寿命=企業の寿命。年々短くなっている。
(ちなみに、私は就活で4社内定をもらったが、そのうち3社が経営破綻している!)
 ↓
Q. 就職=安定?キャリアアップはどう考えたらいい?

激しく変化する時代に “正しい答え” は、先生も大人も分からないから、教えてもらえない。

だから、自分が仲間と協力しあって、答えを模索していく。
成長しあっていく。
そういう “関係づくり” こそが重要!

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といった内容で進めました。

また、今回は新しい趣向として「学生と “一緒に” 講義を進める」授業スタイルを取り入れました。

学生にはあらかじめ番号が書かれた「くじ」を配っておきます。
私がひいた番号を持っている学生が登壇し、私の横で一緒に講義をする、というやり方にしたのです。

初の試みでしたが、様々な効果が見えて、とても面白かったです!

まず、学生の聞く姿勢が劇的に改善します!(これは狙いどおり:笑)
5〜10分毎に「くじ」を引きなおして選手交代しますから、いつ自分に出番が来るかわかりません。

私と学生が並んで話をしている画は、受講生にとってかなりの “違和感” があったようで・・・(笑)
「普段と食いつきが全く違いましたよ」と、担当教授からお褒めの言葉をいただきました。

登壇した学生には意見や感想を求めるわけですが、同意してくれることもあれば、反対意見を言ってくることもあります。
今回は「世代間のギャップはどう生まれているか?」もテーマの一つでしたが、そのギャップが目の前で繰り広げられている(笑)
私が一方的に話をするのではなく、異世代の学生との議論を体感してもらうことで、受講生側には臨場感が増して伝わったようです。

学生は、大人数でいると受動的で、空気を読んだ言動が増えます。質問も殆ど出ません。
しかし、意見がない訳でも、やる気がない訳でもない。
個別に向き合うと、思った以上にしっかり話をしてくれるし、理解度も高い。

20代の若者は、こちらが待っていても懐に飛び込んでくる人は少ない。
「巻き込んで、舞台に引き上げて、主体性を喚起する」
そうすることで、思わぬ彼らの潜在能力に出会えると思います。


《まとめ》
若者は、こちらが決めつけたイメージに合わせて言動をする。
どんな  “人材” と出会えるかは、私たちの接し方次第。

※1(オックスフォード大学調べ)
※2(デューク大学 デイビッドソン教授)

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