COLUMN

コラム「社長の給料まる見え日記」

2015/07/16

【vol.361】ブレスカンパニー流「オワハラ」対策

「オワハラ」という言葉、ご存知ですか?
『就職活動終われハラスメント』の略で、今年度の就職活動のキーワードになりつつあります。

就活中の学生に、「ここで就活を終わる意思を示せ」「もう他社の面接は受けるな」などと発言する事や、示唆するような態度を企業がとる事に付けられたハラスメント行為、とされています。

正直言って・・・
こうした企業の言動は以前からあったことで、目新しいことではありません。企業側からすると「本気で」採用活動に取り組み「ぜひ欲しい!」と思う人材に出会った時に、囲い込みたくなるのは当然のこと。ですから、採用担当者は「オワハラ」という言葉に振り回されず、堂々としていればよい!と思います。

ただし、ひとつだけ注意点があります。
最近の学生のコミュニケーション力をなめてはいけません。

企業側が「本気」なのかどうか?
自分の「気持ち」や「入社 意欲」を、把握しているのか?
あるいは理解しようとしてくれているのか?
そうした点について、学生は鋭く見抜きます。

ですから採用担当者は「ホンネで」「誠心誠意」学生と対峙することを心がけましょう。

ブレスカンパニーでも先日、今年度一人目の採用を決めました。
そのとき、内定者に渡した通知書をここで紹介したいと思います。

「こちらの本気の想いを相手に伝える」ということを重点に置いて書きました。
参考になれば幸いです。
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あなたを私たちの仲間に迎え入れたく、採用を決定いたしましたので、ここに通知いたします。

残された最後の学生生活はぜひ、超有意義に過ごしてください。
そして入社後はブレスカンパニーに新しい息吹をもたらしてくれることを、今からとても楽しみにしています。

あなたのことは、会社説明会から印象に残っています。
明るい黄色の服とは対照的に、無表情で話を聞き続ける姿に「きっと、響いてないんだろうなあ」と思っていました。

選考でも淡々といい質問を繰り出すあなたに、面白さと同時に底知れなさを感じていました。

そんなあなたが、3次選考で「第一志望だ」と言ってくれ、態度がかわいらしく変わった時には「シッ」と、安西先生(※)ばりにガッツポーズをしたものです。

ブレスカンパニーの採用基準は「相性が合うか」と、「自分たちより優秀かどうか」です。
これは現時点での私たちの企業力には見合わない高い基準です。
(中略)
あなたの質問力、理念を大事だと思う感性、知的好奇心、そして地黒をネタにできる自己開示力は、ブレスカンパニーの仕事に適しています。
なにより、こういう変わった組織への就職を決断できる、面白がれるあなたのユニークな価値観こそが、素晴らしいと感じています。

いまのブレスカンパニーは、ミッションしかない会社です。これから、そのミッションを実現していくためには、一人ひとりの不断の努力とレベルアップが不可欠です。

全ては私たちの成長角度とスピード次第なのです。

ですから入社後はハードワーク、ハードな練習は覚悟してもらわねばなりません。

皆で苦労したその先に、新しい価値の創造と、志ある企業の経営者と社員の笑顔がある。
それをイメージしながら、切磋琢磨していきましょう。

そして世界を、より良く変えていきましよう。

私たちを選んでくれて、本当に嬉しいです。どうもありがとう!

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《まとめ》

興味がない人からしつこくされたら、ウザい。
好きな人からしつこくされたら、嬉しい。
「オワハラされた」と思われるかどうかは、応募者との人間関係が出来ているかどうか。

※漫画「スラムダンク」に出てくるバスケ部の顧問の先生。

 

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