COLUMN

コラム「社長の給料まる見え日記」

2015/12/11

【vol.381】社会人になる前に考えて欲しいこと

各企業に来春入社予定の内定者を集めて、合同内定者研修を行いました。

そこで、まず問いかけたのが「仕事の定義」についてです。

「『仕事って、なんですか?』と聞かれたら、どう答えますか?」と尋ねると、様々な答えが。

「社会貢献すること」「役に立つ事」「夢を叶えるためのもの」「やらなきゃいけないもの」etc.
一番多かったのは「お金を稼ぐための手段」「生活していくのに必要なもの」です。

「じゃあ、なぜ、仕事をするとお金を稼げるんだろう?」と聞くと、「そこまで考えたことがなかった・・・」と言う学生が大多数でした。

みなさんは、どうお考えですか?

仕事の定義はひとそれぞれだと思いますが、私の場合は
【仕事とは、問題解決を通じて、相手に喜んでもらう事】
だと考えています。

たとえば・・・
クリーニング店の仕事は、洋服をキレイにすること。
飲食店のホールスタッフの仕事は、料理を運んだり注文をとったりすること。
経理部の仕事は、お金の計算や管理をすること。

世の中には多種多様な仕事があるように思えます。
しかし、どの仕事も “相手がいること” と、“なんらかの問題やニーズが発生していること” においては共通しています。
それらの問題を解決して、相手の期待に応え、喜んでもらってはじめて、対価としてのお金が発生しうるわけです。

毎日飲食店に出勤し、料理を運んでいれば仕事をしていることになるのでしょうか?
違いますよね。

自分はまじめに仕事をしていると思っていても、もしお客様の期待を下回っているとしたら、その時は(渋々)お金を払ってくれたとしても、次回は来店してくれないでしょう。つまり、相手が喜んでくれてはじめて「仕事をした」ことになると思うのです。

このことはお客様に対してだけではなく、先輩や上司に対しても言えます。
「依頼された資料を作成する」ことが仕事ではなく、その業務の出来やスピード感などが上司の期待に応えられていることが重要なのです。

だから「“仕事ができる”ようになるためには「問題解決力」と「相手の期待を知る感性」を鍛えることが必要ですよ。」
という話をして、研修をスタートしました。

「仕事」をどう捉えるかで、仕事に向かう姿勢も、成長のスピードも全く変わります。
社会人になろうとしている受講生たちには「仕事とは?」「社会人とは?」といった言葉の定義を、自分なりに磨いていって欲しいと思います。

《まとめ》
仕事の定義が、社会人のレベルを決定づける。

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