COLUMN

コラム「社長の給料まる見え日記」

2016/01/28

【vol.387】お茶、はじめました。

私、昨年から茶道を習い始めました。

それは、私が思い描いていたイメージとは全然違っていて、驚きの連続です!

まず…想像していた以上に難しい!
私が所属しているのは遠州流という武家茶道の流派なのですが、和室への出入りの仕方に始まり、畳の歩き方など動作が一つひとつ決まっています。

お茶を点てる以前に、和室に入ってから床の間までたどりつくのが一苦労。
いまだに先生から注意されます(汗)

一緒に習っているのは初心者のおじさんばかりなのですが、いい大人がおっかなびっくり歩いては叱責されている様は、よそでは決して見せられません(笑)

もう一つの驚きは、学べば学ぶほど奥深い、果てしない広がりをもった世界観です。

たとえば茶の湯では、正式な茶会を「茶事(ちゃじ)」といいます。
そこでは濃茶、薄茶という2種類のお茶に加えて、懐石料理もふるまわれます。

食事だけでなく、床の間に飾られたお花や掛け軸の書、お茶を点てる道具、お香etc.
それらをフルに組み合わせて、客人を歓待するという“総合芸術”それが茶道なのだと教わっています。

先週1月24日に、お家元が福岡に来られて新年のお茶会が行われました。

床の間の花入は竹を切ったものでしたが、新年にお家元が自ら抜いたもので作られていました。(毎年そうされるそうです。)
また、お茶をすくう茶杓(ちゃしゃく、スプーンのようなもの)も、新年のお茶会にふさわしい意味を込めてつくられたそうです。

それ以外にも、使う抹茶の種類、抹茶を入れる器、ひしゃくを置く蓋置きなども、季節感や茶会の意図など全てが考え抜かれて、この日のために用意されています。

「おもてなし」とはこういうことだったのか!と感じ入りました。
こうしたおもてなしは、自分自身に一定の知識や作法が備わっていないと、理解できないし楽しめません。

和室の歩き方、箸の上げ下げ、お椀の持ち方 etc.
わかっている人から見ると、できる人できない人は一目瞭然なのだ!
ということに気づき焦ります。

私は今後海外で事業展開をしていきたいのですが、その際日本文化を語り伝えることができる、それを人前で表現できる、ということはとても重要だと考えています

とはいえ、茶道の世界で一人前になるには10年はかかりそうですが…(苦笑)
しかし、一流のふるまいがわかるようになりたいし、いずれは自分自身が国内外の大切な人に対して、一期一会のおもてなしを出来る人間になりたい!
そう考えています。


《まとめ》
茶道は、感性を磨くのに最上の“総合芸術”。

 

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