COLUMN

コラム「社長の給料まる見え日記」

2016/02/04

【vol.388】社内の “辞書” つくってますか?

私たちがふだん使っている「ことば」。
ことばの意味するところを意識することはなかなかないと思いますが、仕事をする上では重要ですよね。
同じ日本語を使って相手とやりとりをしているのに、なんだか意思疎通がうまくいかない。
そんな時は、お互いの使っていることばの意味合いが違っていたりするものです

ブレスカンパニーでは毎朝、企業理念の「読み合わせ」を行っています。
当番のスタッフがいずれかの項目を読み上げ、思ったことや最近のエピソードと絡めて話をします。
その後、皆で意見や感想の交換をするのですが、目的は「ことばの定義のすり合わせ」です。

先日、新人スタッフがこんな話をしました。
「柳川の企業に訪問する際に、琴奨菊優勝の話題に触れると、すごく盛り上がり、その後の打合せもしやすかった。
時事ネタや地域の情報など、“教養”を身につけることは大切ですね。」

弊社の企業理念の【磨きたい能力】の中に「教養」という項目があります。
彼はそれをテーマに話をしたのですが、どうやら「教養」と「知識」が混同している様子。

その後は
「知識と教養の違いはなんだろう?
 知識に長けた教授や医者は、みんな教養があるってこと?」
「あ、そういえば昔入院した時に、イヤだった医者と、好きになった医者がいました。
イヤだった医者は自分が話すばかりでこっちの話を聞こうとしなかったなあ。」
といった意見が飛びかいました。

「教養」という言葉は、社会人なら誰でも知っています。
しかし「どういう意味か説明して?」と聞くと、回答は千差万別。

(「“相手の気持ちや立場、考えていることを理解したい”という想いがベースの学問や知識を身につけていること=教養」とブレス的には考えてます。)

この例のように「教養を磨く」ことがタスクとして求められている場合、教養の定義を知っておかないと、レベルも分からないし、どう鍛えればよいのかもずれてしまう可能性があるのです。


日本人は、日本語で考えて、日本語で話します。
ことば一つひとつの意味をちゃんと理解しているかどうかは、考えをまとめたり、論理的に話したり書いたりする上でとても重要だと私は考えています。

ちなみに弊社では、下記のことばを定義しています。


【ブレス的ことばの定義】
■「仕事」とは:問題解決を通じて相手に喜んでもらうこと。
■「成長」とは:捨てること。変化すること。
■「クリエイティブ」とは:ひらめきではない。頭の引き出しにある素材の組み合わせである。
■「教養」とは:人の気持ちがわかること。
■「一流のフォロワー」とは
・組織の意義や文化を理解し、全てを受け入れる人。
・(雑務や当たり前のことを)きちんと、する人。
・ 自分のスタイルを持ち、それが他に秀でている人。
■「元気」とは:未来に対して希望を抱けている状態。

(定義は、随時改訂があってよいと考えています。)

社内でよく使用することばについては、オリジナルの辞書をつくって、すり合わせをすることをオススメします!


《まとめ》
同じ日本語を使っていても、同じ “意味” で使っているかどうかは分からない。
価値観の共有は、ことばの定義の共有から。

 

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