COLUMN

コラム「社長の給料まる見え日記」

2016/04/28

【vol.399】“風通しのいい会社”のつくりかた。

昨夏、「九州レインボーパレード」に協賛したことをきっかけに、ブレスカンパニーではダイバーシティへの一歩として、LGBTフレンドリーを表明しました。

それから約8ヶ月。
何か変化があったかというと・・・

想像以上に効果があるなあと感じています。
当時は、正直言ってよく分かっていなかったのですが(笑)

まず、入ってくる情報量や出会いが、格段に増えました。
例えば私は、“LGBT”=“当事者は子供の頃からそのことについて悩んでいる”と思い込んでいました。
しかし、実は大人になってから、中には結婚して子供が生まれてから、自分の性別や性志向(好きになる対象)が変わる人がいる、ということを知りました。

また、自分の性別を“探している”人のことを「クエスチョニング」といい、逆に「エックスジェンダー」といって、“自分の性別をはっきり決めないと決めた”人がいることもレインボーパレードを機に教わりました。

自分がいかに断片的な情報で偏った見方をしていたのか、ということに気づかされます。

求人面ではどうかというと・・・
現時点では、LGBTの人を採用するには至っていません。
ですが、「webサイトの“LGBTフレンドリー”という宣言を読んで関心を持った」という応募者は少しずつではありますが、増えています。
これは弊社が宣言をしなければ、なかった出会いでしょう。

自分がLGBTだと自覚している人も、「そうなのかもしれない・・」と悩んでいる人も、私たちが思っている以上に、沢山います。
しかしそうした人たちが、自分から話してくれることはまずありません。
だからこそ、まず「会社から発信すること」が必要なのだと実感しています。

何よりプラスに感じているのは、社内コミュニケーションへの影響です。
「社員にLGBTがいた場合は、どう対応するのか?」
「取引先の担当者が、LGBTだったら?」
「自分の子供が、もしそうなったら?」

そうしたテーマで話す機会が増えており、見方・考え方を磨くいいトレーニングにもなっています。
またそうしたやりとりは、社内の風通しの良さに寄与していると感じます。

多様な価値観や個性を、会社がどこまで許容してくれるのか。
そのキャパシティが、風通しの良さのベースになるのだと思います。

就職先を選ぶ際に、「社風がいい会社」「風通しの良さそうな会社」がいいという応募者はとても多いです。

「LGBTに寛容だ」という会社の姿勢は、“多様性を認めるよ”というメッセージであり、
それはストレートな社員や応募者に対しても、社風の“見える化”につながる格好の材料になりえますよ!

《まとめ》
「LGBTに寛容」とは、ダイバーシティの究極のメッセージ

※関連※ vol.366「LとGとBとTのちがい、わかりますか?」