COLUMN

コラム「社長の給料まる見え日記」

2016/06/02

【vol.403】おすすめ映画「noma 世界を変える料理」

「noma」は、デンマークにあるわずか12卓45席のレストランです。
この「ノーマ」は「世界ベストレストラン50」で4度も1位に輝き、世界中から年間100万件以上の予約応募があるという怪物っぷり。

映画は「noma」と、シェフのレネ・レゼピに4年間密着したドキュメンタリーです。

とくにチームリーダーとして仕事をしている人におすすめ。

なぜなら「世界一のチームのつくり方」のヒントが描かれているからです。

「noma」のコンセプトは『「時間」と「場所」を感じさせる料理』。
北欧産の食材だけを使うことにこだわり、“その時期に、その場所でしか味わえないご馳走” の追求をしています。

コペンハーゲンは年間5ヶ月は雪に覆われるそうです。
そこで毎日90食分の材料を調達し続ける困難さは想像を絶します。
“蟻” や “苔” まで使い、独創的かつ見た目も素晴らしい料理を生み出していくシーンには痺れます。

合言葉は「この料理は超イケてるか?!」「世界に通用するのか?!」
高みを目指す過程で、レネがスタッフを厳しく叱るシーンが印象的です。
それほど厳しいのに、なぜスタッフがついてくるのか?

世界を目指すということへのレネの「本気度」。誰よりも試行錯誤し、チャレンジしている姿勢。
一方で「仕事を楽しんでるか?」「ベストを尽くしているか?」とスタッフに常に声をかけて、意見を受け入れるレネの気遣いと柔軟さ。

「俺が世界一になりたいんだからお前ら頑張れ!」という我欲ではなく、
「共に学び、チャレンジし、創っていこう」というスタンスを貫き、またそれを伝えるのが上手なリーダーなのだと思いました。

実話とは思えないドラマチックなストーリーが、赤裸々に、美しく繊細な映像と共に描かれています。単なる有名レストランのグルメ話ではなく、チャレンジしたいリーダーにこそ観て欲しい作品です。

※「noma 世界を変える料理」(公開中)
http://www.noma-movie.com