COLUMN

コラム「社長の給料まる見え日記」

2016/06/16

【vol.405】最旬ワード「ホラクラシー」って?!

アメリカのシューズEC最大手のザッポス。
2015年1月に「社内のすべての役職、階級を廃止し、組織の効率とアウトプットを改善する」と宣言し、話題になりました。

それを機に日本でも認知され始めたのが 「Holacracy(ホラクラシー)」 というキーワード。
従来の 「Hierarchy(ヒエラルキー)」 と相対する “組織の概念” です。

この「ホラクラシー型組織」を、日本で初めて、8年も前から続けているのが、ダイヤモンドメディア株式会社の武井浩三さんです。
Podcast「坂東孝浩のズキュン♪チームビルディング」では、その武井さんをお招きして、ホラクラシーについて語っていただきました。
取り組まれている内容は、たとえば・・・

・みんなの給料はみんなで決める
・代表、役員は選挙と合議で決める
・上司部下の概念がない
・財務情報は全部オープン
・働く時間、場所、休みは自分で決める
・明文化された理念がない etc.

これだけ聞くと、相当に刺激(過激?)的です。
たとえば「連絡網」って、昔ありましたよね?!
学校や会社で、“抜け漏れなく情報伝達をするために” つくられていました。
電話が主な連絡手段だったころは必要だった連絡網。
いまはメールやLINEなど一瞬で大人数に発信できるツールが発達し、存在価値が薄まりました。

連絡網のカタチは、まさにヒエラルキー(階層型)です。
もしいまだに、いちいち連絡網を使って社内のコミュニケーションをしなくてはならなかったら、どうでしょう?
不便に感じたり、ストレスが溜まったりますよね?

つまり、現在のヒエラルキー型組織は、情報伝達の観点から、必要に迫られてできたもの。
ITの進歩が著しい現代では、ひょっとすると “連絡網” のように形骸化してきてはいないか?
今だからこそつくれる、よりよい組織のカタチがあるのではないか?

それが「ホラクラシー」という概念の核となる考え方なのです。

「Holacracy(ホラクラシー)」という最旬のキーワード。
初めて聞いたという方は、Podcastをぜひチェックしてみてください。

《まとめ》
ホラクラシーとは、奇をてらった制度ではなく、最先端の組織作りのチャレンジ。

 

※武井浩三さんのブログ