COLUMN

コラム「社長の給料まる見え日記」

2016/11/10

【vol.423】左利きと同じくらい、◯◯◯◯な人がいる。

私には“LGBTの先生”がいます。“あなたののぶゑ”さんです。

のぶゑちゃんはずっと男性として生きてきたのですが、30歳の時にゲイであることをカミングアウトをしました。

先日、Podcastにゲスト出演してもらった時に当時のことを話してくれたのですが、まず誰に伝えたかというと、お母さんだったそうです。

お母さんは実家の宮崎で商売をされているのですが、息子がゲイだということは全く気付いていない状態。
そこに、のぶゑちゃんが手紙を送り
「今まで本来の自分を隠してきてずっと苦しかった、これからはゲイとして生きたい」
と綴ったそうです。

普段はすぐに返信が返ってくるはずが、その時は3週間も音沙汰なし。
このままスルーされちゃうのか?!と思っていたところに、ようやく手紙が返ってきました。

便箋には、ものすごく驚いたこと、お父さんと大げんかしたことなど、息子からの“爆弾”に戸惑い、迷い、慌てふためく様が書かれていました。

そして、手紙の最後に一言。

「それでも、あなたが幸せになるなら、頑張りなさい。応援するから」

その言葉を読んで、のぶゑちゃんは
「全てが、救われた」と。

その翌日から、のぶゑちゃんは「人生が一変した」そうです。
「出勤する時の街が、キラキラと輝いて見えた。」
「あんまりにも清々しくて、日々体が重たかったことに、初めて感じた。体がすごく軽くなった。
30年間背負ってきた重たい荷物を下ろせた感覚。」

のぶゑちゃんのような想いを抱えながら生きている方が、今日も、すぐそばにいるかもしれない。

社内で隣に座っている同僚が、LGBTだったら、どうしますか?
自分の部下が相談してきたら、どのように対応しますか?

LGBT(セクシャルマイノリティー)の割合は、7.6%。左利きの人、AB型の人と同じ位の割合だそうです。
左利きの人には会ったことあるのに、LGBTの人にはそんなに会ったことないですよね?!
でもそれは、隠しているから、なのです。

のぶゑちゃんはめちゃくちゃ話が上手で、とてもわかりやすく、ニュートラルにLGBTの世界を解説してくれます。
ぜひPodcastを聞いて、会社のスタンスや自分のスタンスを整理してみてください!

 

《まとめ》
もしも自分が、外見も話しかたも完璧に異性を演じて生活しなければならなくなったとしたら?
そんな苦しさや悩みを抱えた人が、身近にいるかもしれない。

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