COLUMN

コラム「社長の給料まる見え日記」

2017/05/18

【vol.448】ばんどうの山寺修行体験記

GW中に、奈良の信貴山にあるお寺へ修行体験に行ってきました。

朝4時に起きて護摩祈祷に立ち会い、お経を唱え、瞑想をし・・・
非日常の世界にどっぷり浸る、とても豊かな3日間でした。

その中でも特に印象に残っているのが、食事の時間です。

一般的に食事というものは食欲を満たす「楽しみの行為」です。
しかし寺では、自分が生きていくために「糧」を授かる「修行」という位置付けで「食事(じきじ)作法」と呼ばれています。

修行なので、食事をする場所に行き来する間も、食事中も一切無言。

静謐な空間で、茶碗を手に取り、ご飯が自分の手元まで届く時間を想像します。
お米の生産農家、仲介してくれた方、販売してくれた人、買ってきてくれた人。
お米を炊いてくれた人。お椀によそってくれた人。それらの方への感謝を想いながら、一口いただく。

味噌汁を手に取り、大豆、味噌、豆腐、わかめ、のり、だし、それらひとつひとつの恵みを感じ、作り手に想いを馳せる。
御膳やお椀をつくってくれた人、清めて、盛り付け、準備してくれた人に感謝を思いながら、一口ずつ味わう。
“早飯”と“ながら飯”が特技で「ご飯はのどごしで味わう」ことを旨としている私(汗)
これほど真剣に、集中して一口ずつ食べるということは、全く異次元の体験でした。

日常は慌ただしく、特に仕事ではついスピード優先で様々なことを「処理」しがちです。
ですが時には、社内でも一呼吸置く時間をつくってみてはいかがでしょうか?

たとえば、ランチタイムやミーティングのひと時を活用して、当然のようにある今の状況が、多くの人のおかげで成り立っているということに、想いを馳せてみる。

思わぬ豊かな気づきが、得られるかもしれません。
《まとめ》
「感謝」の反対は「あたりまえ」
感謝をテーマに立ち止まる瞬間を、つくってみよう。