COLUMN

コラム「社長の給料まる見え日記」

2017/12/14

【vol.475】チーム活性化のキーパーソンは?

八女市で今月「YAMECON(ヤメコン)」というコミュニティが立ち上がり、第一回目のイベントに参加してきました。
八女市は福岡市から車で1時間。
人口およそ64,000人、日本一の玉露で有名です。

その八女市を含む筑後地方を、より良い街にしたい。
そのためのアイデアを、みんなでブレストし合おう。
そして、出たアイデアを実際のアクションにつなげていこう、という趣旨のコミュニティです。

当日は私のように八女市以外からも何人も訪れ、集まったのは40人。
たくさんのアイデアを出し合って盛り上がりました。

終わった後に、地元の老舗の和菓子屋さんと話したのですが、こんな感想を言われていました。
「すごく楽しくて驚きました。
“他人の意見に否定をしない”というのが、こんなにも人を話しやすくさせるんですね!
地元でも街の未来について危機感はあるんですが、話し合いをしてもすぐに“それは無理だろう”とか“前も上手くいかなかったし”と言われちゃうんです。
だから空気も重いし、話も堂々巡りで先に進まないんですよ。」

私はこの話を聞いて「地域を変えるのは、よそもの、わかもの、ばかもの」という言葉を思い出しました。

ブレインストーミングは、アイデアを出す会議の手法で「質より数にこだわって多く出す」「批判禁止」といったルールを決めて行います。

ただ、このブレストを地元の町内会で取り入れることができるのか?と考えると・・・
すでに出来上がった人間関係の中では、なかなか難しいでしょう。

「YAMECON」は30代の“わかもの”が中心になって運営していますが、そこに“よそもの”が加わることで、ハッとするようなアイデアが出る“場づくり”ができていたのです。

ちなみに京セラ創業者の稲盛和夫氏は、新規事業を立ち上げる際、あえて優秀な人材をチームに入れなかったそうです。
「優秀な人は、頭が切れるから、あれこれと現実的に考えては無謀だとか前例がないとか反対してくる。
だから立ち上げる時は、ノリが良くちょっと抜けてるくらいの人の方が勢いづいていい。
そして、いよいよ本腰を入れる段には、先の優秀な人たちに運営を任せると、極めて上手に進めてくれるのだ。」

「会社組織を活性化したい」と考えた時にも、このことが応用できるのではないでしょうか?

 

《まとめ》
「バカとハサミは使いよう。」
わかものと、よそものも。

※「YAMECON」
https://www.facebook.com/YAMECONVALLEY/