COLUMN

コラム「社長の給料まる見え日記」

2018/02/01

【vol.480】社長の給料まる見え日記⑻ 〜“まる見え”は何のために?〜

決算や給与も含めて情報をオープンにする「手放す経営」。
なぜ、そんなことをしているかというと・・・

露出したい趣味があるわけではなく(笑)

オープンにした方が、サボりづらくなるからです。

例えば「食べログ」は、実際に食事した人の評価が公開されていますよね。
個々の情報の信憑性の是非はあるにせよ、不特定多数の口コミが積み重なると、それなりの“信頼性”がうまれます。

これまで、お店のスタッフは「今日は店長が休みだから適当にしちゃえ!」といったことが可能でした。
でも今は、いつ誰に何を書かれるか分かりませんから、気を抜きづらくなります。

またライドシェア(相乗り)のアプリ「UBER」も同様。
「見ず知らずの人の車に乗って、危なくないのか?」
と心配になりますが、UBERでは利用した人がドライバーを評価する仕組みがあります。
ですから、ドライバーの評価が低ければ選択しなければいいし、逆にドライバーは評価が下がると仕事になりませんから変なコトはできない。

私も昨年海外で何度も使いましたが、タクシーよりよほど車内も清潔だしマナーも紳士的でした。

 

話を戻すと・・・
社内での評価は、クローズな情報で、当事者と上司の間だけでやりとりがなされるケースが多いと思います。
その場合、社員にとって大事なのは、評価者である上司。
極端な話、同僚にどう思われようと、上司の評価さえ得られればOKなわけです。

同僚からの評判は最悪なのになぜか評価が高い人って、いますよね。
そうした“歪み”は、食べログのようにオープンになってしまえば解決すると考えました。

自分の待遇が公開されていて、しかも定期的に話し合いで改訂するとなると、日常の周囲の評価が問われることになります。

もちろん私も同じ立場ですから・・・
自分のパフォーマンスは、以前よりもずっと気にするようになりました!
が、がんばります(汗)

 

《まとめ》
インフラの進化で、情報は劇的に共有しやすく、隠しづらくなった。
隠れるところがなければ、人は悪さできない。