COLUMN

コラム「社長の給料まる見え日記」

2018/06/14

【vol.498】社長の給料まる見え日記(18) 〜古来、日本人は“手放して”いた。〜

先日、伊勢神宮に行ってきました。
禰宜(ねぎ)の吉川さんから、神道についての講義を聞く機会を頂いたのですが、知らないことばかりで大変面白かったです。
(吉川さんは2016年の伊勢志摩サミットの際、G7首脳のご案内をされた方です。)

神道については、
神道=日本の神々の存在+感謝+直感
という言葉で説明を頂きました。

「他の宗教と違って、教義も戒律もないのが神道の特徴。
八百万の神は目に見えないし根拠もない。
だから信じるかどうか。
そして『神様や神社が好き!』という気持ちだけがあれば良いのです。」
と、サッパリと言われていて、とても共感しました。

目に見えない先祖や、神の存在を信じるというのは直感のなせるわざです。
『直感は“一瞬にして正しい答えを導き出す人間最大の能力”。
だから大切にし、磨くとよいです。』
という話の中で、「予祝(よしゅく)」という言葉を教わりました。

予祝とは、“祝福を予め祝う”という意味です。
たとえば花見は、春に満開に咲く桜を、秋のお米の実りに見立ててワイワイと祝う、予祝の行事なのだそうです。

夢や目標が決まったら、実現している状態をイメージして、まずお祝いをする。
そして祝ったら「手放す」ことが大事なのだと。

『“目標に向かってストイックに努力する、頑張る”というのは戦後教育で広まった概念です。
そうするよりも、予祝して喜んでいる心の状態や、直感を大切にする。
そして得意や長所を生かして行動を積み重ねると、最も能力が開花するのです。』

仕事では、目標を細かくブレイクダウンし、綿密に管理することが効率的だと思われがちです。
しかしひょっとすると、管理を手放した先に、それ以上の爆発的な成果につながる道があるのかもしれません。

《まとめ》
予祝して、手放し、直感を味方につける。