COLUMN

コラム「社長の給料まる見え日記」

2018/07/19

【vol.503】高い目標達成に苦しさはつきもの?

弊社のインターン生トラ君は大学2年生。
高校は野球の推薦で宮崎の強豪校に進学。
高一の夏に県大会決勝まで進んだ後も、甲子園を目指して野球に明け暮れる日々を送っていたそうです。

練習の中身もさることながら、当時の監督自身がめちゃくちゃ厳しかったらしく「練習が5時間あったら、うち4時間半は怒鳴られていた」そう。
(これが会社なら即パワハラでアウト!笑)

「当時は『一番キツい思いをしたヤツが甲子園に行ける』と信じていたので、それが当たり前だと思っていた」とトラ君。

確かに、上手くなるためには、人一倍練習する必要があります。
また、高い目標を掲げ、ハッパをかける管理者がいた方が、より高みに到達しそうです。

しかし・・・

「でも、叱られるのは嫌だった。だから練習中は傷つかないように感情を押し殺していた。」
「試合では、対戦相手ではなく監督との勝負だった。監督の顔色ばかり気になっていた。」
「練習ではいかに怒られないようにするかに腐心していたから、楽しくないし、練習後はグッタリして自主練をしようという気にもならなかった。」

個々の人間性より目標達成が優先。
結果のためには努力と忍耐、与えられた役割を忠実に全うすること。

そうした合理性に偏った手法は、もはや限界です。
同じハードな練習をするにしても、個々の人間性を受け入れ、徹底的に主体性を引き出す環境づくりをした方が、従来型マネジメントを超えるチームパフォーマンスを実現しうる。
それがこれからの組織づくりのアプローチなのです。

「会社では感情を押し殺している」
「取引先よりも上司の顔色ばかりが気になる」
「仕事中はいかに怒られないようにするか、ミスしないようにするかに腐心している」

もしも、部下がこういう状況だったら?

トラ君は高校時代の経験から、“手放す経営”にすごく興味を持ってくれていて、勝手にイベントを企画したり、新規事業を構想したりとスイッチが入りまくっています(笑)

《まとめ》
強制された目標達成や、納得感のない辛さは、もはや受け入れられない。