COLUMN

コラム「社長の給料まる見え日記」

2018/09/13

【vol.509】経費をオープンにしたら炎上しちゃいました(前編)

先月、給料を遅配してしまいました。
ブレスカンパニーがはじまって初めてのことです。

原因は、給与支給日までに給与額が決まらなかったから。
というか、正確には給与を決める以前に、経費についての議論が炎上してしまったのです。

きっかけは、私が給与ミーティングの際に「今後経費についてもオープンにしていきたいと思ってるんだけど」と持ちかけたこと。昨年から、代表の私のものも含めて、給与を話し合って決めるスタイルに変えたのは、皆さんもご存知のことと思います。

ですが、経費については特に触れずにいました。

社外の人との会食や、会合の参加費、勉強会などの費用などは経費として私がぜんぶ決済していました。経営者の役割として当たり前だと思っていたし、めちゃくちゃ散財しているわけでもないし、問題だと感じていなかったのです。(それが問題だった。)

「自分たちも仕事関連でランチにいったり、学生を連れて飲みにいったりするのに、経費が使えないのはおかしい。」

「前にイラストレーターの講座を受けたいと言ったら、それは自腹で、と言われて『仕事で役立つことなのに、ちっさ!』と思った」

「退職したA君は給与額は納得してたけど、経費を社長だけしか使えないという一点に不満があったんですよ」

堰を切ったように、溢れ出てくる声。
いやあ、やってしまいました。経費は“パンドラの箱”だったんですね。

きわめつけはこれ。

「給与をいくらオープンにしたって、経費がグレーだったら意味ないじゃんって思ってました」

(えー!!1年前から話し合っているのに、ずっとそう思ってたの?言ってよー!!)

と思ったところで後の祭り。

みんなの中での重要度が

給与<経費

と気づかなかった自分の鈍さに呆れつつ・・・私がやりたいのは、オープンにすることそのものではなく、会社内の“不信のタネ”をなくすこと。経費がその原因となっているなら、これはとことん向き合うしかない!と、覚悟を決めたのです…。
(次回に続く)

《まとめ》
経費は、会社のお金。社長の財布じゃなかった…。