COLUMN

コラム「社長の給料まる見え日記」

2018/11/08

【vol.517】『手放す経営』とは?

手放す経営について、Q&A形式でまとめてみました。

 Q1. 手放す経営とは?

「ティール」「ホラクラシー」「自然経営」といった“次世代型組織” “新しい経営スタイル” の総称です。
私たちが考える「次世代型組織」のポイントは3つです。

・ヒエラルキー型ではない組織のカタチ
・社員の主体性が発揮されている
・事業が伸びている

Q2.「手放す」って、具体的には何を手放すのですか?

(1)経営トップのエゴ
たとえば……「会社を大きくしたい」「トップに居続けたい」「なにもかも自分で決めたい」etc.

(2)役職とそれに紐づく権力
たとえば……「部長」や「課長」などの肩書きと、それに応じた決裁権、人事権。

(3)固定観念(こうでなければならないという過去の踏襲や習慣)
たとえば……「社員は管理しなければならない」 「上司の方が正しい判断ができる」「正社員を採用したい。副業はしてほしくない」etc.

これらを手放すことが、組織改善の第一歩です。

Q3. 手放すと、何が手に入るの?

・社員の自主性
・権限委譲
・変化に対応し進化し続ける柔軟な組織構造
・採用力
・事業の成長
・利益の増加

このように経営者が本当にほしいものが、手に入るのです。

Q4. 給料をオープンにしなくちゃいけないの?

よく聞かれるのですが、そんなことはありません(笑)
私が自社で実践している「勤怠管理を手放す」「給料や賞与を話し合って決める(人事評価を手放す)」「経費をオープンにする」といったことは、ひとつの事例(しかも極端な)に過ぎませんし「こうしなくちゃならない!」ということはありません。

Q5. なぜ「手放す経営」が、必要なのか?

不連続性・予測不可能性がますます高まる社会において、変化に対応できずに苦しんでいる経営者が増えていることを実感しています。さまざまな解決策をともに考えていくなかで思うのは「従来型の対処療法では、もはやこの大きな流れの変化には立ち向かえない」ということです。
企業経営をスマホに例えるなら、「採用」「目標管理」「マネジメント」などの “アプリ” をいくら駆使しても限界があり、
OSをアップデートするような、大きな変化が求められているのではないでしょうか。私たちは、その鍵のひとつが「手放す」ことにあると考えているのです。

《まとめ》
本当に欲しいものは、手放すことで、手に入る。