COLUMN

コラム「社長の給料まる見え日記」

2018/11/15

【vol.518】最先端組織「オンラインサロン」とは?

突然ですが。
あなたの会社の社員に、こんな質問をしたらどう答えると思いますか?

Q. 今の会社に、給料をもらえなくてもやりたい仕事がありますか?
Q. 今の会社は、自分がお金を払ってでも、所属したい場所ですか?

「給料をもらえないどころか、こっちが金を払うなんてありえない」
と大半の人は答えるでしょう。

しかし、現実にはそういう組織が存在しています。
オンラインサロンです。

先日、箕輪厚介さんを招いて「手放すトークライブ」というイベントを行いました。
箕輪厚介さんは、幻冬舎という出版社で編集者の仕事をしながら、会社以外でも仕事をしており、給料の20倍の収入を得ています。(投資などの財テクではなく。)

箕輪さんの話で最も印象深かったのが上述の「オンラインサロン」です。
箕輪さんは「箕輪編集室」という名称のオンラインサロンを運営しています。
現在、1300人が月6,000円の会費を払って参加しています。

サロン内では様々なイベントや交流が行われているのですが、仕事も多く発生しています。
ユニークなのは、1300人が給料をもらって集まっているのではなく、参加費を自ら払って入会し、進んで仕事をつくったり、請け負ったりしている点です。

たとえば取材音源のテープ起こしのような、普通は嫌がる単純作業も喜んでやる人がいたり、
最近では箕輪さんが編集者として関わっている有名著者への取材も、箕輪さんの代わりにサロンのメンバーが行ったりするそうです。
(それが任せられるくらい、能力と熱意のある人が集まっているのです。)

また、企業からオンラインサロンへの仕事の依頼が増えていたり、仕事ぶりが評価されて、個人的に仕事を受注する人も現れているそうです。

企業と同じように、仕事を請け、収益をあげることもできる組織・オンラインサロン。

【お金を払って所属しているということ】
【組織への出入りが自由であること】

これが既存の会社組織と大きく違う点でしょう。

「無給でも頑張るなら、給料をもらった方がもっと頑張らないとおかしいじゃないか?」
と疑問に思いますよね。
正論です。

けれど実際にはそうならない。
なぜか?

現代は、働き方・遊び方の選択肢が飛躍的に増えました。
インターネット、そしてSNSの進化が大きな要因です。
働き方については、副業やかけもちもしやすいし、場所や時間の制約も減りました。
会社に所属せずともフリーでも仕事がしやすくなっています。

また、オンラインサロンのように、お金を払ってでも参加したい魅力的なコミュニティに、地方からでも加入できます。

企業をとりまく状況は、激変しました。
もはや「給料を払っているんだから」という理由だけで、社員を長時間拘束したり、一心不乱に仕事に集中させたりすることは、できないのです。

Q. あなたの会社の給料以外の魅力はなんですか?

《まとめ》
企業のライバルは、同業他社ではなく最先端の組織「オンラインサロン」
社員に頑張って欲しいなら、お金以外の動機付けが必要。