ビジネスパーソンの間で人気急上昇中のキュレーションサイトNews Picksで、ついにティール組織が特集されましたね!
【未来の会社のあり方「ティール組織」】全8回。
これを読むためには、月額1,500円を払ってプレミアム会員になる必要があります。
しかしさすがNewsPicks!払う価値のある特集でした。(※0回目は無料で読めます。)
何がいいかというと、編集力・構成力がとても優れている点です。
分厚い本を読むのが苦手……という方には『ティール組織』を一冊読むより、理解が進むと思います。
なかでも
【1】『ティール組織』著者フレデリック・ラルーさんのインタビュー(ラルーさんはインタビューになかなか応じないことで有名。貴重な肉声?です!)
【2】完全図解 5分で理解。次世代型組織ティールとその誤解
【3】10分講義 これからの「リーダーシップ」の話をしよう
この3つのコンテンツは特に面白い!
これだけでも1,500円の元は取れます。
【1】「ティール組織」著者フレデリック・ラルーさんのインタビュー
フレデリック・ラルーさんは、日本は他の国に比べて、ティールの導入実践がかなり早いと驚いています。
「今日では、日本型の経営を採用する組織は、極端に長い労働時間を強いることなしに生き残れないからではないか」と述べています。
ちなみに『ティール組織』の発行部数は世界で35万部。しかも日本では5万部を突破!
ビジネス書としては驚異ですね。
他にもインタビューでは
「『ティール組織にしたい』という発想は間違い」
「100%のティール組織はない」
など刺激的なことばが飛び交っています。
【2】完全図解 5分で理解。次世代型組織ティールとその誤解
この記事にのっている「ティール」の図解がめちゃくちゃ分かりやすい!
また、本書の解説者である嘉村賢州さんが「ティール組織でよくある誤解」について言及しているのがユニークです。
たとえば……
Q.組織の階層をなくしたらティール組織になる?
→A.階層構造をなくしただけでは、ならない。
Q.ティール組織は、コンサルやIT業界でしかできない?
→A.業種は関係ない。トマトケチャップ、自動車部品、電力会社などさまざまな業種の事例が出ている。
Q.権限委譲するからCEOの仕事はなくなる?
→A.基本的に意思決定やマネジメントはしなくなる。
けれど全ての仕事がなくなるわけではない。
たとえば「会社の顔的な役割」や「ティール組織の“器”を守る」といった仕事は社長の役割であり続ける。
たしかにブレスカンパニーでも、手放す経営(ティール)を取り入れてから、私自身の仕事が変わっていきていると実感してます。
組織のデザインと維持について、時間を使うようになったり、「なんのために会社があるのか?」「なんのためにこの事業をするのか?」といった“目的”をより考えるようになったり。
嘉村さんの言われるとおりだなあと思います。
【3】10分講義 これからの「リーダーシップ」の話をしよう
早稲田大学ビジネススクールの入山章栄准教授による、世界最先端のリーダーシップ論と経営学の〝バーチャル講義〟です。これが面白い!
やや専門的ですが、リーダーシップや組織が、この先どのように進化していくのか?ということについて語られています。「10分」では読みきれないほどの中身の濃さ!
個人的にグッときたのは、“これから何が重要になるか?”ということについて、下記の二点を挙げていたこと。
★(ティールの主張でもある)「自分らしさ」の追求
★エゴ(強い自我)を捨てること
エゴを捨てる→「手放す」が、出てきました(笑)
いま、世界で重要視されつつあるのが、「自分らしいリーダーシップ」。
つまり、自分をさらけ出して、自分とは何かを追求して、自分らしいリーダーシップを取るのが重要だと言われています。
でも「自分らしくあれ」「エゴを手放せ」と言われても、どうしたらいいかわからない。
シリコンバレーでは今、「禅」が流行っていますが、これはリーダーが「内省」の手段を求めている表れではないか、という言及は納得感がありました。
※News Picks
https://newspicks.com/news/3331582