COLUMN

コラム「ズキュン♪通信」

2018/05/10

【vol.493】社長の給料まる見え日記(14) 〜おすすめ本『社長も投票で決める会社をやってみた。』〜

手放す経営や新しい経営スタイルに興味がある人におすすめの一冊。
2017年にホワイト企業大賞を受賞され、日本初のホラクラシー(※)企業として注目を集めている、ダイヤモンドメディアの武井浩三社長。その初めての著作です。
ご自身の会社で実践されている経営スタイルについて書いています。

そのキーワードをピックアップすると、

★自分の給料は自分で決める
★働く時間、場所、休みは自由
★財務情報を含むすべての情報をオープンにする
★肩書きも役職もない etc.

とてもセンセーショナルです。

しかし、武井さんはノリや勢いでそういうスタイルを取り入れたのではなく、
「どうすれば会社の存在意義をまっとうできるか?」すなわち
「顧客への貢献を通じて、会社に関わるすべてに貢献できるのか?」
ということを追求した結果の、しごく真面目なものなのです。

私が特に印象に残ったのは・・・

――――――――
自然界は巨大なエコシステム。
大きな視点で見ると完璧なまでに合理的であり持続的。
誰かが管理やコントロールをしなくても機能している。
ホラクラシー型組織も同じように自然の摂理にのっとり、エコシステムを会社に持ち込んでいる。
――――(抜粋した文章を私なりに編集しています。)

企業においては、決済権を持つ人、管理する人がいるのが当然です。
『でも自然界では、リーダーがいなくてもうまく成り立っているよね?それって企業に応用できないの?』
というアプローチはとても“合理的”です。

――――――――
個々のメンバーにおいて大事なことは
その人が持っている能力を世の中に対して最大限使い切ること。
労働市場における価値を高めることこそがキャリア。
仕事や成果ではなく市場価値と給料を連動させる。
――――――――

現在、ほとんどの組織において、仕事内容と労働時間、そして成果が、給料に連動しています。
そこを切り離して、どう給料を算定するのか?そもそもなんのためにそうする必要があるのか?
ここは・・・超重要!(けれど、難しい!ぜひご自身で読んでみて欲しいです。)

この点に、まさに武井さんの凄みが現れていると感じました。

というわけで、なんだか難しそうに書いてしまいましたが、語り口はとてもわかりやすく、1〜2時間で読めます。新しい経営スタイルや働き方を模索するリーダー・ビジネスパーソンにおすすめです。

 

※現在は「自然経営」と命名されています。

『社長も投票で決める会社をやってみた。』武井浩三 著(WAVE出版)