COLUMN

コラム「社長の給料まる見え日記」

2016/09/15

【vol.417】2年目社員を大切にしなければいけない理由。

先日、入社2年目社員の合同研修を行いました。

年次別では、3年目や5年目向けの研修は多いですが“2年目“は抜けがちです。
しかし私は、2年目社員へのフォローアップこそが重要だと考えています。

なぜかというと…

2年目は“新入社員”と“ひとり立ち”の間で、どっちつかずになりがち。
仕事の流れはひと通り覚えたけれど、まだ一人前にできるわけではない。
一方で、周囲からは新人の頃のようにかまわれなくなり、逆に
「もう新人じゃないんだから」と期待値が上がり、褒められることも少なくなる。

マンネリに陥ったり、自信を失ったり、不安定になりやすい時期なのです。

今回の研修後、受講生にアンケートを取りました。
私が話した内容の中では、下記の内容が心に響いていたようです。

■ストレスは悪くない。
業務や人間関係でストレスを感じることが多いと思う。
ストレスが嫌とかダメだと感じている人は多いが、必ずしもストレス=悪ではない。

実は、仕事の生産性は、適切なストレスがある時に最も向上する。
過度なストレスはよくないが、なさすぎても生産性は上がらない。
うまく付き合える術を身につけて欲しい。

■モチベーションは低くても構わない。
モチベーションが低い状態がダメだと思っている人も多い。
仕事ができる人は、モチベーションと行動を分けて考え、やるべき行動に着目している。
これを「行動科学」という。

年を重ねても気持ちの浮き沈みはなくならない。
大人は隠すのがうまくなっていたり、行動に影響しないようにコントロールしているのだ。
モチベーションを仕事をしない言い訳にしない。
周りに迷惑をかけなければ、モチベーションが低くても構わないのだ。

入社3年で3割が退職すると言われています。
定着率向上のためには2年目のフォローアップが重要。
この時期は、一人ひとり状況も成長スピードも違っています。
個別に向き合い、成長のステップを一緒に確認してあげましょう。

《まとめ》
忘れられがちな2年目社員にこそ、愛情を。

 

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