COLUMN

コラム「社長の給料まる見え日記」

2012/03/22

【vol.194】幹部を鍛える絶好機、きたる!

今回は新入社員を迎える企業の経営者の皆さまに、いま、読んでもらいたいことをまとめました。

新人の入社は、既存社員、特に上司を鍛える絶好のチャンスだということ、ご存知でしたか?!

新人にどれ程良い外部研修を受けさせても、研修から帰って来たら毎日接するのは上司です。つまり上司の善し悪しによって、新人の成長ぶりは決定的に変わるのです。

新人の入社に合わせて、下記の4つのポイントをおさえてもらい、上司に育ってもらいましょう!

 

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1.  “会社のビジョン” を語ってもらおう!

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新人に対して、会社の理念やビジョンを語ってもらいましょう。その際、書かれているコトバを単に読み上げるのではなく、自分の言葉で噛み砕いて伝えてもらうのがポイントです。

理念を暗記していることと、理解していることは別です。会社にも社会にも無知な新人に、解説を加えながら語ることを通じて、上司のビジョンに対する理解度が増し、会社視点が高まります。

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2.  “自分のビジョン” を語ってもらおう!

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上司から新人に、おおいに “自分語り” をしてもらいましょう。

☆自分はこの会社でどんな目的を持って働いているのか?

☆何にやりがいを感じているのか?

☆将来どんなキャリアを積んで、どんな成長をしていきたいと思っているのか?

上司が、武勇伝や成功体験を語るのも悪くはないですが、過去の自慢話ばかりでは新人は白けてしまいます。

「努力しろ!」「一所懸命やれ!」と言うからには、それ以上に上司が未来に向かって努力し続けているところを見せるべきです。

新人は、上司が自分のことを棚に上げて言っているのか、そうでないのかは直感的に見抜きます。以前と違って若者は正直ですから、尊敬できない上司の言う事は聞かないし、ガマンしてまで会社に居続けたいと思いません。

「この人についていきたい!」と思ってもらえるかどうかは、上司自身のプレゼンテーションと、向上心を忘れない姿勢にかかっているのです。

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3.  “現行犯” で叱ってもらおう!

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たとえば・・・

▲あいさつがきちんとできなかった時。

▲お客様への言葉づかいが悪かった時。

▲パソコンを見ながら相手と目を合わさず会話している時。

新人が間違った言動をしたとき、その場で叱ることが鉄則です。後から言っても、新人も忘れていたり「今更言われたって・・・」と素直に受け止めてくれません。

また、入社して半年や1年も経ってから注意しても、癖がついてしまっていて治りにくいです。『なんで早く言ってくれなかったんですか?』と逆切れされるのがオチです。

子どもへのしつけが、大きくなってからでは難しいのと同じように、新人に対しても最初の3ヶ月が肝心です。その場で注意するには、集中力と度胸、そして根気が必要です。自分が教えなければ誰からも教わらない!という意気込みで、何度でも言い続けてください。

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4.  “率先垂範” してもらおう!

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「うちの若いのはあいさつもろくに出来ない」「時間を守らない」etc.

そんな上司のボヤキを良く聞きます。

そういう場合、実は上司自身が出来ていないことが多いです。たとえば、「5分前行動」というルールを決めて始めたとする。数ヶ月もすると、なあなあになってくるものです。その場合、きっかけをつくっているのは、間違いなく上司です。上司が必ず5分前に会議室に来ていて、新人が毎回遅れてくる。そんな状況が許されるワケないですから。

新人にルールを徹底させたいなら、上司がまずは徹底しなくては説得力がないのです。

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上司が育てば新人も育つ!

4つのポイントを活用して、組織力をジャンプアップさせるきっかけにして下さい!

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