先日、入社2年目社員の合同研修を行いました。
年次別では、3年目や5年目向けの研修は多いですが“2年目“は抜けがちです。
しかし私は、2年目社員へのフォローアップこそが重要だと考えています。
なぜかというと…
2年目は“新入社員”と“ひとり立ち”の間で、どっちつかずになりがち。
仕事の流れはひと通り覚えたけれど、まだ一人前にできるわけではない。
一方で、周囲からは新人の頃のようにかまわれなくなり、逆に
「もう新人じゃないんだから」と期待値が上がり、褒められることも少なくなる。
マンネリに陥ったり、自信を失ったり、不安定になりやすい時期なのです。
今回の研修後、受講生にアンケートを取りました。
私が話した内容の中では、下記の内容が心に響いていたようです。
■ストレスは悪くない。
業務や人間関係でストレスを感じることが多いと思う。
ストレスが嫌とかダメだと感じている人は多いが、必ずしもストレス=悪ではない。
実は、仕事の生産性は、適切なストレスがある時に最も向上する。
過度なストレスはよくないが、なさすぎても生産性は上がらない。
うまく付き合える術を身につけて欲しい。
■モチベーションは低くても構わない。
モチベーションが低い状態がダメだと思っている人も多い。
仕事ができる人は、モチベーションと行動を分けて考え、やるべき行動に着目している。
これを「行動科学」という。
年を重ねても気持ちの浮き沈みはなくならない。
大人は隠すのがうまくなっていたり、行動に影響しないようにコントロールしているのだ。
モチベーションを仕事をしない言い訳にしない。
周りに迷惑をかけなければ、モチベーションが低くても構わないのだ。
入社3年で3割が退職すると言われています。
定着率向上のためには2年目のフォローアップが重要。
この時期は、一人ひとり状況も成長スピードも違っています。
個別に向き合い、成長のステップを一緒に確認してあげましょう。
《まとめ》
忘れられがちな2年目社員にこそ、愛情を。