COLUMN

コラム「社長の給料まる見え日記」

2016/12/15

【vol.428】子供たちに“志”を教えてくれる塾のこと

今春から、小学5年生の娘が、ちょっと変わった塾に通いはじめました。
塾の名前は「バッカーズ九州寺子屋」。
10〜15才までの男女20数名1クラスのみ、1年間限定の塾です。

ユニークなのは塾のコンセプト。
「経営トップに“志”を学ぶ。」というものなのです。

計30日間のプログラムでは、経営者講話や企業訪問、東京研修やテーブルマナー講座などがあります。
こうした内容の一つひとつは、他でも経験できると思います。

しかし「志の教育」という全体を貫く“軸”があることで、大きな効果を塾生たちにもたらしています。

志を知るための、松下村塾研修。
志高く生きるとは?というテーマでの経営者の話。
志を立てるための、インプットとしての東京見学ツアー
自分の志を発表するスピーチコンテスト etc.

“志”なんて、大人でも曖昧なのに、小学生が理解できるのだろうか?
そう思っていましたが、半年経過したいま、娘にはじわじわと染み込んできている感があります。

卒塾生の文章を抜粋します。
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「志を高める」といっても何だかよくわからないまま入塾したバッカーズ寺子屋。あの日から約一年が経った。
今では志とはどのようなものなのか鮮明にわかる。
そして何よりも自分自身が大きく成長したと感じられる。
(中略)
私には今建築家になりたいという夢がある。人と建物、そして環境や自然が調和しているような建物を造りたい。
しかしこれもある種の中間地点なのである。
この夢を将来、志に変え自分の中で人生の大きな目標を作ろうと思う。
そして今、建築家になりたいという夢に自信をもち、実現できるよう日々努力していきたい。
(後略)
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「志とは、人々のため、社会のためという視点での目標。また、考え抜いた信念のこと。」
「信念を持って、自分の好きなことや強みを活かして、二度とない人生を充実したものにしよう!」

という塾長のメッセージ。素晴らしいです。

揺るぎない信念の教育者と、一貫性のある教育方針。
これについては、企業でも応用ができます。
志高い人材が入社してきたときに、ドッシリと受け止められる度量をもった人づくり。
実践していきたいですね!

《まとめ》
会社にとって、自分にとって、志とは何か?
まずは考える機会をもとう。

※バッカーズ九州寺子屋
http://www.backers-kyusyuterakoya.com

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