今月、電通の社長が辞任しますね。
この件で私が強く感じること。
それは
「電通というブランド企業であろうと、長時間労働を強いられるなら入りたくない。」
「ステイタスや、高い給料よりも、勤務時間が短い企業を選びたい。」
といった、若者の就職観の変化です。
これまで、やる気の高さは「企業にどれくらい“滅私奉公”できるか」という視点で測られがちでした。
しかし、これからはやる気がある人ほど、優秀な人材ほど、滅私奉公を強いる企業を選ばなくなる。
それがたとえ、大手有名企業であっても。
この変化は、中小企業にとってチャンス!と私は感じています。
たとえば、弊社の取引先の住宅リフォームの会社では、社長自身が転職を十数回繰り返したという経験から、
社員が辞める要因を
■休みが少ない
■残業が多い
■給料が安い
の3点だ、と定義づけました。
同社は社員数約30名の中小企業ですが、過度な残業がなく、週休2日制をきちんと守っており、なんと創業以来一人も正社員が辞めていません。
また業績も好調です。
「働き方改革」は、言うは易しですが、規模が大きい企業ほど実行は難しい。
他人の何倍も努力して競争を勝ち抜いてきた、猛者たちマネジメント層の意識を変えることは困難です。
また、制度だけでなく、極端に言えばビジネスモデル自体にもメスを入れていく必要があります。
そういう点で、中小企業の方が「働き方改革」をしやすい。
また、それができれば優秀な人材を集めやすくなるのです。
2017年も私たちは、志ある企業に対して時代に合った組織作り・人事制度づくりのお役に立てるよう、全力を
尽くしてまいります。
本年も、どうぞよろしくお願い致します!
《まとめ》
改革の要諦は、人生を賭してビジネスに注力する経営トップの意識改革。