COLUMN

コラム「社長の給料まる見え日記」

2017/08/31

【vol.461】ロンドンで見つけた社員育成のヒント

先日、家族でロンドンとパリを旅行してきました。ヨーロッパは10年ぶり!
美術館や博物館をいくつかまわりました。
大英博物館、ルーブル美術館、ピカソ美術館、オランジュリー美術館など。

どこも子供の入館料は無料です。
イギリスにいたっては大人も無料!
ですから、大英博物館は子連れがとても多かったです。
写真撮影もOKなので、日本のようにかしこまった感じではなく、芸術と親しみやすい雰囲気がありました。

よく芸術鑑賞は情操教育に効果がある、と言われます。
しかし、私は“大人への教育効果”こそある、と感じました。

子供と一緒に観ていると、いろいろ質問されます。
「なんでこんなにキリスト教の絵が多いの?」
「フランス革命って、何があったの?」
「ピカソは絵が上手なのに、なぜあんな絵を描くの?」etc.

何度も“Google先生”のお世話になりました(笑)

美術鑑賞を通じて、子供も大人も“歴史”や“文化”に親しむ機会が増えると実感しました。

一方、日本ではそうした制度もないし、敷居が高いのが現状です。
そこで提案です。
社員教育の一環として「美術館手当」をつくってはどうでしょうか?
つまり、社員とその家族の美術館の入館料を、企業で負担してあげるのです。

子連れで行くことで、親である社員自身が学べるし、子供の情操教育にもつながり一石二鳥です。
もちろん独身の社員にも有効です。
「なぜ?」という視点を持つことで、学びを深められます。

リーダー育成にも効果があるでしょう。
「なぜ、うちの会社では美術館手当があるんですか?」
「◯◯さんは、誰の絵が好きなんですか?」と部下から問われたらどう答えますか?

本業とは直接関係ないところへの投資が(といっても微々たるものですが)どんな効果をもたらすのか?
取り組んでいる企業が少ないからこそ、実施する価値があると思いませんか?

《まとめ》
「なぜだろう?」という問題意識が、成長の種になる。