COLUMN

コラム「社長の給料まる見え日記」

2017/09/14

【vol.463】ただ言いたいことだけを話す朝礼。

先日、とある会社の朝礼に参加してきました。
福岡で、通販事業などを展開している「ココシスグループ」で、社員数は約200名。
ここ数年、業績は倍々で伸びています。

「感謝の朝礼」という名で、毎朝9時にスタート。
社外の人でも自由に参加できるばかりか、社員さんたちも出入り自由。
(誰かがしゃべっている間でも、抜けたり入ったりできるのがルールなのです。)
入れかわり立ちかわりメンバーが変わっていく様はとても斬新(笑)。

進め方もユニーク。
理念唱和ののち、1人ずつ「身近な人への感謝」をテーマに話をしていきます。
が、内容は堅苦しくなく、たとえば昨日見たドラマの話をする人などもいます。(それもOKなのです。)

朝礼の内容は、なんとこれだけ!
仕事の進捗や目標の共有などは一切ありません。
しかもこの朝礼、毎日1〜2時間もしているのです。(最長は4時間半だったそう!)

みなさんイキイキと話しているのですが(参加している僕も楽しかったのですが)、なんといってもこの長さ!

「業務に支障はないの?」と、よそものながら気になります。

そこでグループ代表の岡部隆司さんに、この朝礼の意図を教えてもらいました。

1.心のスイッチを切り替える。
朝目覚めた時、大半の人はネガティブ。
「まだ寝てたいなあ」とか「仕事行きたくないなあ」とか。
そのままの状態で仕事を始めても、効率は上がらない。
だから、朝礼を通じてポジティブな状態に切り替えたい。
仮に朝礼に2時間かかったとしても、ポジティブスイッチが入れば生産性が上がり、朝礼に割いた時間などすぐに取り戻せてしまう。

2.気持ち良く「出す」
ウンチやおしっこを我慢してたら体調が悪くなる。
それと一緒で、みんな「吐き出したい」「話したい」という欲求がある。
気持ちよく話せたらスッキリ!
だから朝礼ではいかに気持ちよく話してもらうか(=心の排泄をすませるか)、を心がけている。

 

ポジティブスイッチと、吐き出すこと。
出入り自由でゆるい空気感も、それを重視しているがゆえだったのですね。

この朝礼のスタイルは、どの企業でもできるわけではありませんが、
上記のポイントは何らかのかたちで取り入れる価値があると思います。
自社の現状を、再確認してみてはいかがでしょうか。

※ココシスグループ
http://www.cocosys.co.jp
※岡部会長にポッドキャストにゲスト出演していただきました!

 

《まとめ》
なんのために朝礼をするのか、改めて考えてみよう。