COLUMN

コラム「社長の給料まる見え日記」

2018/09/27

【vol.511】今期の社長(私)の給料が決まりました。

経費の取り扱いについての話し合いがようやく終わり、次は給料について話し合いました。
“給料を話し合いで決める”スタイルに変えて2年目となる今期は「算定基準」を見直してみました。

いままでは「同世代の平均給与」を基準としていました。
(たとえば30歳の全国平均は416万円)
しかし、前職でもっと稼いでいたり、経験値が高いメンバーからすると、

「平均値と比較するなんて、なめんなよ」

と内心思っていたらしく……汗

なので今回は
「メンバーの誰かと同じ実力を持った人材を採用しようと思ったら、給料はいくら支払うことになりそうか?」
という基準に変更してみました。

現時点で利益貢献しているかどうかは、給料額を決める時には考慮しません。
たとえば新規事業の担当になった場合は、最初の半年〜1年は利益が出ないという場合がありますよね。

では、その人の給料がうんと安くていいかというと、違うと思います。
新規事業を担当するような人は、社内でも実力の高い(=高い給料をもらいうる人)がアサインされることが多いからです。

つまり、その人がどれくらいの“実力”があるのか?
そして、どれくらい会社に自分のリソース(時間など)を割けるのか?

という観点で、一人ひとりの給与額を決めていきました。

メンバーについては、現状維持でいいという人もいれば、上げることになった人もいました。

そして私については……

額面は多少上がったのですが、それ以上に経費がかなり使えなくなったので、実質はマイナス。
このままだと生活に支障をきたします……(汗)

もっと稼げよ!ってことですね!(涙)

今回のミーティングを通じて、メンバーから出た意見は
「経費という本丸がオープンになった時点で、給料の優先順位は下がった」
「やっぱり、オープンに話し合うのは気を使うしホンネが言いづらい」etc.

いやあ、なかなか難しいです。正解がないので。
そして何より、どっと疲れます……!

みんなに時間的、精神的な負担を強いてまで、なぜこんなことをやっているかというと……
“一人ひとりの納得度を高めたい!”
“主体性を発揮できるような環境づくりがしたい!”という想いがあるからです。

お金って、とても大事だけど、タブー視されやすいし、話しづらいテーマです。
この部分がオープンになることで、また、自分自身が給与額の決定に関われることで、私たちの想像を超える効果があるのではないか?と妄想しているのです。

《まとめ》
正解がわからない時代。
固定観念を手放し、最適解を探す試行錯誤を続けていく、しかない。