COLUMN

コラム「社長の給料まる見え日記」

2012/04/05

【vol.196】新人に真っ先に教えたい、たった1つのこと

4月になって、新入社員を迎え、新人研修まっさかりの企業も多いことと思います。私も先日、ある上場IT企業で新人研修の講師をさせて頂いてきましたが、彼らの一所懸命な姿を見ると、こちらの気持ちも引き締まりますね!

さて、私はこれまで採用・教育のプロとして数百社の新人教育に携わってきました。

それらの経験を通じて、私なりに真理に至った事があります。

それは、新人がまず身につけるべきは「可愛がられ力」だということです。

そして、「可愛がられ力」を身につけるためには、下記のたった4つのことに全力を尽くせばいいのです。

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1. あいさつをする

相手より先にあいさつ。相手より大きな声であいさつ。

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2.話を聞く

本気で聞いてるぞ、という態度が大事。聞き方に全力集中。

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3.質問する

会議や研修、打合せの際、どんな内容でもいいから必ず質問する。

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4.時間を守る

相手より先に到着。

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特別に難しいことはありません。

新人が “今日からできること” 。そして “絞り込むこと” がポイントです。

どこでも言われるような内容だと思われるでしょうが、多くの企業ではやるべき項目をズラッと並べてしまいがちです。そうなると、新入社員は覚えきれないし、かといって優先順位もつけられず、結局中途半端になってしまう。「これだけやりなさい」と限定して、徹底させる方が効果が高いのです。

 

では、この4点を頑張ると、なぜ「可愛がられ力」が身につくのでしょうか?

新人が元気であいさつしている姿や、真剣に話を聞く姿勢。また、待ち合わせ場所に早く来て待っている姿を見ると、先輩や上司、お客様は「こいつ、がんばってるなあ」心を打たれてしまうからです!(笑)

「可愛がられ力」がなぜ大事なのかはお分かりでしょう。人は可愛がられた分だけ、相手から教わる機会、成長できるチャンスが増やせるからです。

可愛がられ力は、愛嬌やキャラクターと混同されがちですが、そういう素材を持っていなくても、努力で身につけることができます。

学校と違って、社会人は黙っていても誰も教えてくれません。教えてくれる師の存在と、機会をどうやってつくるか?新人の仕事はそこにこそある!とも言えるのです。

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