COLUMN

コラム「社長の給料まる見え日記」

2012/08/02

【vol.212】桃に喜ぶ女。梨が好きな男。

先日、バーに行った時のことです。その店のバーテンダーは女性だったのですが、デザートにパッションフルーツが出てきました。

僕「パッションフルーツって、珍しいですね~。」

バーテンダー(以下バ)「そうなんですよ。特に女性に喜ばれます。」

僕「へぇ!僕は正直、あんまり美味しいとは思わないんだけど、女性はこういう味が好きなの?」

バ「パッションフルーツって、“南国の香り” がしますよね。 “非日常” をイメージさせてくれるのって、女性にとっては嬉しいんです。それに、普段家では食べないからだと思います。パッションフルーツって、高いから自分ではあまり買わないんですよね。そういうのがお店で食べられるのは、嬉しいですよね」

僕「ふむふむ!」

バ「そういう意味では、桃も女性に喜ばれます。桃って、食べごろの見きわめが難しいし、皮をむくのが大変なんですよ。だから、そういう事を分かってる女性は、綺麗にカットされた美味しそうな桃が出てくると、『ワ~♪』って、テンションが上がるんです。」

僕「ほう!」

バ「逆に私が驚いたのは、男性に梨をお出しすると喜んでくれることです。梨はお好きですか?」

僕「大好き。出たら嬉しい!」

バ「女性からすると、『え~っ』て感じです。だって、家でもいつでも食べられるじゃないですか・・・。」

僕「なるほどねー!」

男女の感覚って、こんなに違うんだ!と改めて思ったひとときでした。

 

僕に限らず、お店で梨が出て来て喜ぶ男性は多いと思います(笑)が、その理由は、美味しかったり、好きな物が出て来たら嬉しい、という単純な、即物的なものなんだろうなと。

対して、女性の場合は、「非日常」とか「細やかな心遣いや、手間ひまに対する敬意」に対して、心が動くんですね。

男性は確かに単純です。が、更にぐっとくるのは「うんちく」に対してです。

例えば、目の前の梨が「一本の木からたった3個しか採らない希少品種」とか「不可能と言われた無農薬栽培を、人生を賭して成し遂げた奇跡の梨」などと聞かされると、すっかり心を奪われてしまいます。男は、頭(理屈)を通じて、心にぐっとくるんですね。

ブランディングという視点で考えると、同じ「心を掴んで好きになってもらう」のに、性別によって訴求の仕方が変わるということが言えますね!

自社の商材についても、“どのターゲットに、どのように伝えるのか?” ということを、改めて整理してみるといいかもしれません!

531215_417084158337334_1859917290_n