COLUMN

コラム「社長の給料まる見え日記」

2012/11/15

【vol.227】読書の秋。アウトプットの秋。

この時期は、よく新入社員のフォロー研修や、若手社員研修の講師をさせて頂きます。

その際によく行なうのが、「振り返り」と「アウトプットの練習」です。

・この半年なり一年間にどんな事があったのか?

・モチベーションが上がったとき、下がったとき、何があったのか?

・そもそも自分が立てた目標は何だったのか?

といったことを思い返して、共有し合うのが「振り返り」です。

特に若いうちは、こういった作業を主体的に行なうのは難しいです。

通常業務から離れて、立ち止まって考える “時間” と “場” を提供することで振り返りがしやすくなり、自分をリセットできるいい機会になります。

 

そして「アウトプットの練習」です。

アウトプットとは、書くこと、話すこと、そして行動することです。

「学ぶ」という行為は、本を読んだり講義を聞いたりという“インプット”だけでは完結しません。

書いたり話したりする過程で、自分の価値観や感想と共に情報が “咀嚼” され、整理されていきます。そうして初めて、記憶に定着しやすくなり、また自分の血肉となるのです。

この “アウトプット” とセットでなくては、何冊本を読んでも、どれだけ偉い人のセミナーを受けても、意味がないのです。

「学び」にできているかどうかは、その人に話を聞いてみると分かります。

要点を端的に説明できる人。どんな気づきがあったのかや、自分の意見を、具体的に(このフレーズに自分はこう感じたとか)語れる人=学べた人だと自分は考えます。

ですから研修では、できるだけアウトプットの機会をつくるようにしています。

近年は、情報過多の時代です。

TV、動画、メール、携帯ゲーム、Twitter、Facebook etc.身の回りが情報に溢れて、ちょいちょいチェックするだけでも、かなりの時間を取られます。

良質なインプットも滞りがちな中で、アウトプットにかける時間はますます削られているように思います。

そもそも、整理して書く・話す、という作業は頭を使うし、しんどいです。

忙しくなると、優先順位が下がるのは当然と言えます。

しかし、意識してアウトプットの時間と量を増やすことでこそ、自分が鍛えられるのです。

これは若手社員だけではなく、全てのビジネスパーソンに共通して言えると思います。

仕事で多忙な中、読書をしたり、セミナーに参加したりと、勉強熱心な皆さん。

インプット活動で、満足していませんか?

 

自戒をこめて言います。

『セミナーに行ってきました!』とFacebookに投稿しただけでは、アウトプットにはなりませんよ(笑)

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