先日、会合で福岡市長の高島宗一郎氏のスピーチをお聞きしました。
特に興味深かったのは、下記のお話です。
「観光について大事なのは、私たち一人ひとりが、郷土を知り、歴史を理解すること。そして、誇りをもってプレゼンテーションできることなのです。」
” 一人ひとりが、誇りを持ってプレゼンする”
私は、 “観光は観光業に携わる人が考えるものだ” と、自分事として考えたことがなかったので、市長の話は新鮮に響きました。
そこで、自分が観光大使なら、どんな手を打つか?と、勝手に考えてみました!
ベンチマークしたのは、北海道札幌市です。
私は今では博多が日本一の町だと思っていますが、それまでは大の北海道好きで「30歳になったら北海道に移住する!」と思ってました。
“観光力” では、正直言って札幌市の方が上でしょう。手強いライバルです。
ポイントは3つ!
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1. 写真映えのするスポット整備。
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これは小手先の作戦ですが(笑)札幌市には、時計台や羊ヶ丘展望台(クラーク博士の銅像がある)など人気撮影スポットがあります。けれど、実際に時計台に行ってみると、予想以上にちんまりしてて、ガッカリする人も少なくありません(失礼!)しかし札幌に来た!という気持ちが高まるし、記念撮影にもってこいなんですね。
比較すると、福岡市の大濠公園や櫛田神社は、魅力では決して負けていません。しかし、いい撮影スポットがないのです。私なら、アイコンになるような何かを建てるとか、おすすめ撮影スポットを整備したい。今は一億総カメラマン時代。いい写真はwebでどんどん広まり、まだ福岡を知らない人の気持ちを動かすきっかけになるでしょう。
更に言うと、福岡は空港が近いので、頭の真上数十メートルを飛行機が滑空するポイントがあります。大迫力です!そこにもちょっとした公園や撮影スポットを整えたい。福岡ならではの体験ができると思います。
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2. お土産力UP
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おみやげのクオリティは、あげた人、もらった人双方の満足度を高め、観光地の魅力UPにつながると思います。
北海道には、白い恋人、六花亭、ロイズの生チョコなど、心ときめくおみやげがあります。比較すると、残念ながら福岡は劣勢かと・・・。
美味しくて、見た目もセンスのよい、福岡を代表するおみやげの強力なラインナップを作りたいです。
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3. 博多弁の青少年観光ガイド
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福岡の大きな魅力は、人の人情味、人なつこさです。僕が初めて福岡に来て、餃子屋に入ったとき、隣に座った中学生にいきなり話しかけられてびっくりしました。
赤ちゃんを連れていると、公園でも交差点でも年齢問わずいろんな人から話しかけられます。その回数は、東京とは比較になりませんし、札幌も意外に都会ナイズされていて、福岡のようにズケズケと入りこんでくる(失礼!)やりとりはありません。
福岡の人の魅力を体感してもらうために、中~大学生の観光ボランティアを大量に養成したい。
観光スポットの特徴を学んでもらい、観光客に無償で利用してもらえるようにする。費用は市が負担します。撮影スポットも教えてあげて、写真も撮ってあげる。
説明は博多弁にこだわります。(県外の人にとって、博多弁は胸キュンな響きなのです!)
地元の歴史を学生に教えることもでき、一石二鳥です。
地元ネタで、福岡に縁のない方にはイメージが湧かなかったかと思いますが・・・すみません!
けれど、こういうことを当事者視点で考えるのは楽しい!
市も、国も、企業も、どうやってファンを増やすのか?という思考回路は一緒だな、と改めて思いました。
《まとめ》人が喜んで集まってくる仕組みを創れるプロになろう!
※羊ヶ丘展望台 http://www.hitsujigaoka.jp/
※時計台 http://www15.ocn.ne.jp/~tokeidai/