COLUMN

コラム「社長の給料まる見え日記」

2013/02/28

【vol.241】ハンパない愛情。

先日、とあるメキシコ料理店に行った時のことです。

メキシコ料理が好きなワケではないのですが、評判がいいと聞いて、初めて訪れてみました。

びっくりしたのが、店内が “熱気ムンムン” だったことです。

何の熱気かというと、スタッフの「メキシコに対する愛情」の熱さ!とにかく、こちらの会話のスキをついては、アツく、そして楽しそうに、メキシコのなにがしについて語ってくるのです。

 

最初は、ずいぶん詳しい人だなあと感心していましたが、あんまり楽しそうに話し続けるので、次第にメキシコへの興味が湧いてきてしまいました。

4名で行ったのですが、みんな「メキシコといえば、タコス…かな」という程度の関心の低さ(涙)

そんな私たちが、入店して1時間後には「メキシコ、楽しそう♪行ってみたい!」と思わされたくらいの、相当な熱量でした。

 

「そんなにメキシコ好きなら、こういう店で働けて良かったですね」と言うと、スタッフSさん、『いえいえ、この店は好きですけど、なんで働いているかといえば、メキシコに行くお金を稼ぐためなんです。』という切り返し。さすがです。

 

「いちスタッフが、あれだけ語って、お客様をファンにしちゃう。彼のような社員が欲しいですよねえ」という話で、盛り上がりました。

 

このSさんのような、思いが強く、やる気に溢れている社員はどうしたら採用できるのでしょうか?

 

「メキシコ愛が、ハンパないですね!」と彼に聞いたときの答えが、すごく印象に残っています。

『いやあ、メキシコ愛でいえば、うちのオーナーの方が断然スゴいですよ。』

オーナーの方は若くしてメキシコに行き、2年間料理の修行をしたのち帰国、この店をつくったそうです。確かに、テキーラが140種類(!)も置いてあったり、料理にも随所にこだわりが感じられました。Sさんが他の店ではなく、ここで働いている理由がわかる気がしました。

 

本気度の高い人材、愛社精神の高い部下が欲しい!というのは、組織のリーダーにとって永遠のテーマです。そういった人材を惹き付けられるかどうかは、テクニックではなく、リーダーの本気度にこそ、かかっているのだと思います。

《まとめ》

想いは、教えるのではなく “伝染” するもの。

リーダーが、どれだけ強い「感染力」を持つかにかかっている。

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