COLUMN

コラム「社長の給料まる見え日記」

2013/04/04

【vol.246】マラソンでは、乗り越えられない。

前号では女性の新入社員向けのメッセージを書いたので、
今週は男性向けにまとめてみました。

言いたいことは、
『素早く「一人前」になろう!』です。

男性の特徴は、数十年間働き続けることを大前提に考えていること
です。そのため、社会人人生を「長距離走」と捉えており、女性
と比較すると、スロースターターな傾向があります。

同程度の能力の男女の新人が、同じ会社に入社した場合、
僕の経験では、最初の3〜4年間は、女性の方が結果を出すことが多い。
女性の多くは「短距離走」で仕事を考えているからか?!
スタートダッシュが効くのだと思います。

それでも昔は、地道に頑張っていれば、長期的に仕事のスキルを
高めていくことができました。

しかし今や、時代は変わっています。
変化の速度がとても速い!同じ企業でも、商品やサービス、極端な話
ビジネスモデル自体が数年単位で入れ替わるのです。

つまり現代では、男性の“長距離思考”は大きなリスクになりえます。
いま必要なのは、「その道で、一日も早く一人前になれること」
なのです。

では、どうすればいいのか?
まず「この会社では、何をもって一人前か?」
「どうしたら一人前になれるのか?」
ということを明確にしましょう。

会社によって、基準はまちまちです。自分で判断できなければ、
上司や人事担当に確認してみましょう。
しかし、得られた回答が合っているかどうかは、何とも言えません。

ですから、回答をもらった後も、自分なりに「一人前の定義」
を考え続けることが大切です。

ゴールが明確になれば、あとは脇目も振らずに突き進むのみです。
人間関係や、自分と会社との相性などで悩み、辞めたくなる事も
あるでしょう。けれど、辞めない方がいい。

なぜかというと、一人前にならないうちに転職したら、次の会社
で応用が効きません。その会社での定義を確認して、仕事を一から
覚えて・・・と、ふりだしからのスタートになってしまいます。
それはあまりに時間がもったいありません。

また、新卒の時は、周囲が親切に教えてくれたり、育てる体制が
整っていたりします。
ところが、1〜2年経ってから転職すると、企業は一人前としての
扱いをしますし、イチイチ教えてくれません。
要するに、成長する効率が悪くなるのです。

初めて入った企業で一人前になっておけば、自分の中でひとつ
プロセスが確立出来ます。
そして違う仕事でも、速く一人前になることができる「応用力」
の基盤ができるのです。

一人前になるリミットは3年間。
それができれば、激変の時代の荒波を乗り越え易くなりますよ!
《まとめ》
3年間は辞めるな。まずは一人前に!

toolbox_business