COLUMN

コラム「社長の給料まる見え日記」

2013/05/23

【vol.253】どうなるの?これからの採用

大学生の就職活動の解禁時期が、現行の「3年生の12月」から
「3年生の3月」へと3カ月繰り下げられることが決まりました。
それに伴い、選考活動も7月か8月の開始にずれこみます。
実行されると、大きく採用の流れが変わることになります。

ただこれは、2016年卒の学生(今の新2年生)からの適用であり、
2015年卒(今の新3年生)の採用活動に関しては、今年と同じ
ように、12月からの解禁が決定しています。
(ちなみに”解禁”というのは、マイナビなどの就職媒体の
オープン時期のこと)

継続的に新卒採用を行っている企業にとって狙い目は、
2015年卒採用。いい人材が採用ができる可能性が高いです。

今年(2014年卒)は、今のところ全体的に学生のレベルが
高くない印象です。
その理由には、”就職活動時期の変化”も一因だと思います。

解禁時期は、以前は「3年生の10月」でしたが、現行の
「3年生の12月」に変わってから今年で2年目。
まだ就活時期の変化に対応できていない学生も多く見受け
られます。

来年就職活動を行う、2015年卒予定の現3年生は、そうした
変化にも慣れており、就活に対する意識もしっかりしている
印象。期待できそうです。

就活時期が遅くなるということ自体は、中小企業にとっては
それだけ採用計画が立て易くなるので、いい傾向です。
ただ、今後は採用活動が、時期も内容もより多様化していく
でしょう。企業は対応が求められます。

“インターンシップ”を採用の手段として取り入れる企業も
増えてきていますが、私は中小企業にはおススメしません。
採用には繋がらないからです。

学生に「いい会社だ」と思ってもらえたとしても「もっといい
会社があるに違いない」とより知名度の高い企業に行って
しまうのです。

これからの人材採用活動のポイントは「社内風景の継続的な
情報発信」にあるでしょう。
働いている社員の表情、打合せの様子、お客様とのやりとり、
社内の風景などを、ブログやFacebookページなどで発信し
続けるのです。

「企業らしさ」は、そこで働く“人”と、“人同士の関係性”に
宿っています。
若い人は仕事内容よりも、そうした情報が知りたいのです。

継続的な発信は、新卒採用の多様化にも対応できますし、また
中途採用にも効果的です。情報感度の高い人材にリーチする
情報発信に取組まれてみてください!

《まとめ》
新卒一括採用の終焉は間近に迫っている。
“自社らしさ”を活かして、人材と出会うチャンスを増やそう。

 

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